「ヨンプン商業情報技術社、2017年10大最優秀情報技術企業に選定」:「万物商」サイトでオンラインショッピングと個人売買も? (2017年9月26日 「朝鮮の今日」)

    26日、「朝鮮の今日」が「ヨンプン商業技術社が2017年10大最優秀情報技術企業に選定」されたと報じた。「選定された」事実についてのみの報道で、具体的に何をやっているのかは書かれていないが、掲載されている写真から判断すると、オンラインショッピング個人売買のようなサービスを提供しているようだ。オンラインショッピングについては、以前からあるという話は聞いたことがあるが、個人売買であれば、市場の隅の方で細々と行われていた個人レベルの商行為が、ネット上でも始まったという話になるのだが。北朝鮮の別メディアが、もう少し詳しく伝えているのかも知れない。

    写真左の液晶モニター画面やスマホ画面には、商品の写真のようなものが見られる。「万物商」というオンラインショッピングか個人売買サイトのようで、「自分で商品を出品できる」、「即時決済、即時購入」、「通知文機能利用」、「便利な運送サービス」と書かれている。「自分で」というところが、事業所レベルなのか個人レベルなのかが非常に気になるところである。「即時決済」というのは、クレジットカード(デビットカードは普及、2014年に羅先で確認)やオンライン銀行取引どころか、ATMも普及していない北朝鮮の話なので、どのようにやっているのだろうか。北朝鮮版のビットコインのようなものを発行しているのかもしれない。
    20170926-k3-06-1.jpg
    Source: 「朝鮮の今日」、2017/09/26、http://www.dprktoday.com/index.php?type=2&no=25014

    연풍상업정보기술사 2017년 10대 최우수정보기술기업으로 선정​

    北朝鮮投資会社Phoenix Commercial Ventures Ltd、2016年6月をもって解散、ハナ電子のカラオケマイクは手に入らず (2017年8月16日)

    香港に事務所がある(あった?)Phonenix Commercial Ventures Ltd.という会社のHPを見ていたら、北朝鮮のハナ電子と提携関係があると書かれていた。早速、「ハナ電子のカラオケマイクは入手できるのか」とメールを送ってみたところ、「2015年に提携関係は解消した」と返信が来た。よく見れば、同社HPのトップに「2016年6月に北朝鮮から撤退し、この会社は公式に解散した」と書かれていた。しかし、メールに対する返信が直ぐにあったので、この企業自体は存続しており、北朝鮮以外の企業への投資を続けているのであろう。安保理決議2371との関連からすれば、タイムリーな撤退だったのかも知れない。

    同社HPのトップページ
    20170816 hanachonj jv
    Source: Phonenix Commercial Ventures Ltd., http://www.phoenixcommercialventures.eu/

    平和自動車:ラインアップ (2017年8月16日)

    平和自動車のHPがなかなか面白いので紹介しておく。サーバーは、韓国に置かれており、会社の所在地もソウル市江南区になっている。

    設立日:1999年4月8日
    代表理事:朴サンクォン
    資本金:435億ウォン(3630万ドル)、2009年12月現在

    2002年~2006年製造 1.6L ガソリン, 80hp, 5MT、7.89km/l フィパラム(口笛)(휘파람)
    20170805 hpm1
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2007年 1.8L ガソリン, 110hp, 5MT, 6.2km/l フィパラムⅡ(휘파람Ⅱ)
    20170816 hpm2
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2010年~現行モデル 1.6L ガソリン、100hp, 5AT、8.5km/l フィパラムⅢ(휘파람Ⅲ)
    20170816 hpm3
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2003年~2004年 1.6L ディーゼル, 60hp, 5MT, 11km/l ポックギ(カッコウ鳥) (뻐꾸기)
    20170816 pkg1
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2004年~2006年 2.2L ディーゼル, 120hp, 5MT, 15km/l ポックギⅡ (뻐꾸기Ⅱ)
    20170816 pkg2
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2004年~現行 2.2L ディーゼル, 120hp, 5MT 10km/l ポックギⅢ (뻐꾸기Ⅲ)
    20170816 pkg3
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2005年~現行 2.4L ガソリン、120hp, 5MT, 13.9km/l ポックギ4WD (뻐꾸기4WD)
    20170816 pkg4wd
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2005年~2006年 2.8L ガソリン、197hp, 5AT, 8.2km/l ジュンマ(駿馬) (준마)
    20170816 junma
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    2005年~現行 2.4L ガソリン、101hp, 5MT, 9.8km/l サムチョルリ(三千里) (삼천리)
    20170816 3000ri
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    以上が同HPに出ているラインアップである。

    南浦市の平和自動車工場
    n1_6_02.jpg
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    アッセンブリーライン
    n1_6_12.jpg
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/eng/

    若干分かりにくいグラフであるが、上のグラフは平和自動車のシェアを表しているものと思われる。2002年~2008年までの青い棒グラフは、北朝鮮での平和自動車を除く自動車生産台数で右の目盛りを見るのであろう。興味深いのは、2002年から2007年までは生産台数が4400台以下で推移しているが、2008年には旧に4500台に増加している。たかが100台の増加ではあるが、右の目盛りを見れば、その100台が如何に北朝鮮の自動車生産において大きな数字であるのかが分かる。

    一方、左の目盛りと棒グラフの中に書かれている数字が平和自動車の生産台数、そしてそれぞれのグラフの上に書かれているパーセントが全北朝鮮の自動車生産台数に占める平和自動車の占有率となる。2005年に一時的な落ち込みを見せてからは、ほぼ堅調に増加している。2009年以降、棒グラフが急に長くなっているのは、平和自動車による生産が北朝鮮全体の生産量に含まれたからである。北朝鮮における2011年までの乗用車生産は、ほぼ平和自動車により牽引されたと言ってよかろう。

    それを反映するかのように、下のグラフを見ると、平和自動車の販売台数も2008年以降、急増している。

    20170816 north1_3_img
    Source: 平和自動車、http://www.pyeonghwamotors.com/ 日本語筆者追記

    問題は、2011年以降どうなっているかであるが、平和自動車HPではそれ以降のデータは公表されていない。想像では、平和自動車による生産は上昇を続けているものの、中国からの自動車輸入の増加に伴い、乗用車数が急増する中、それに占める平和自動車の割合は低下しているのではないかと思われる。

    「最近の共和国各地のニュース」:最後にコマーシャルのようなもの (2017年7月16日 「朝鮮の今日」)

    16日、「朝鮮の今日」に掲載された動画。最後「共和国の名製品をご紹介します」とコマーシャルのような部分がある。全体として経済ニュースのような内容になっている。

    日本語字幕付き。

    Source: 朝鮮の今日、2017/07/16

    「元帥様軍事部門事業現地指導 2017.3-6」で公開された建設機械 (2017年7月2日 「朝鮮中央TV」)

    2日、「朝鮮中央TV」で放送された、「元帥様」の「人民軍事業現地指導 2017.3-6」は、訓練以外でもおもしろい場面がある。「元帥様」が「人民武力省機工具、最終建材品及び科学技術成果展示会場を視察された」という部分であるが、過去にこの「視察」が報じられたときには余り見せていなかった、建設機械をたくさん見せている。ほとんどが中国からの輸入品のはずなので細かくは見せていないが、5月13日に放送された静止画による「革命活動報道」では見せていなかった建設機械を背景でチラチラと見せている。

    過去記事でも紹介した「リョミョン通り」動画でもちらっと見せたコンクリートミキサー車。
    北朝鮮 「金正恩同志人民軍事業現地指導 20173-6 (김정은동지께서 인민군대사업을 현지지도 2017 3-6) mp4_002969331
    Source: KCTV, 2017/07/02

    ミサイル組立に使っていたものと同じかも知れないが、クレーン車。
    北朝鮮 「金正恩同志人民軍事業現地指導 20173-6 (김정은동지께서 인민군대사업을 현지지도 2017 3-6) mp4_003014325
    Source: KCTV, 2017/07/02

    会場の広さからして、大量の建設機械が誇らしく集結していることが分かる。「我々の力、我々の技術」で作ったものではないということと、中国が批判されることに配慮してか、詳細は明かさないようにしているが、それでもこれ見よがしに並べているところからすれば、北朝鮮の余力を誇示していることが分かる。「人民武力省」が保有している車両なので、ミサイル実験にクレーン車を使ったことからも分かるように、平時と軍事の「並進路線」で使われている。

    一方、「元帥様」は、「我々の力、我々の技術」もしっかりと「視察」している。下の写真は、「リョミョン通り」動画を紹介したときにも触れたが、安全ロープである。その時にも、「北朝鮮の勇敢な建設軍人は「命がけ」で建設命令貫徹をすることが美徳となっているはずなのに」というようなことを書いたが、今回は、「元帥様」がその安全ロープをしっかりと見ているところを紹介している。「我々の力、我々の技術」という点では、ロープのホルダー部分(着衣部分)に巻き尺や笛など、さまざまな工具がぶら下がっていることである。「人民軍建設部隊」の標準装備となっていくのかもしれない。

    北朝鮮 「金正恩同志人民軍事業現地指導 20173-6 (김정은동지께서 인민군대사업을 현지지도 2017 3-6) mp4_002949111
    Source: KCTV, 2017/07/02

    北朝鮮 「金正恩同志人民軍事業現地指導 20173-6 (김정은동지께서 인민군대사업을 현지지도 2017 3-6) mp4_002956054
    Source: KCTV, 2017/07/02
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「朝鮮中央TV」ワッチャー

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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