「全国情報化成果展覧会 2017」:北朝鮮のIT系メーカーの展示会、「我々式」以外の技術も? (2017年9月12日 「朝鮮中央TV」)

    12日、「朝鮮中央TV」の「20時報道」で、「全国情報化成果展覧会 2017」が開催されたという報道があった。北朝鮮のIT系企業を一堂に集めた展覧会のようで、行けるものなら観覧してみたい興味深い展覧会だ。

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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「キーボード型と知能型携帯電話機全てに対応する、携帯電話機上サーバーシステム」
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「パンギョン(あるいはタンギョン)情報技術貿易会社」中央のモニター画面にボカシが入れてある。何を扱う会社なのかよく分からない。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「逓信省」のブース。電話交換機らしきものが展示されている。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「朝鮮中央放送委員会」のブースには「ネットTVマルチメディア閲覧機」「マンバン」が展示されている。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「未来」とあるが、ソフトウェア会社だろうか。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「アリラン情報技術交流社」、右には「デジタル式無線対話機」のポスターがある。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「大同江連合・・・」が展示している3Dプリンターのような機械。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「チョンボン デジタルTV信号変換器」。これは、以前も紹介したデジタル放送をアナログテレビで見られるようにする、日本でも地デジ放送移行期に流通していた機械であろう。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    何の展示場か分からないが、背景にあるポスターの一部にボカシが入っている。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    「XX用コンピューター『朝』」と書かれている。ブロックノイズではないと思うが、中央モニターの一部にボカシが入っている。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    そして、以前記事にした「赤い星」OSを作っている「赤い星技術交流社」のブース。
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    Source: KCTV, 2017/09/12

    こう見てくると画面処理が施されている部分が多数あるので、「我々式」以外の技術がかなり入っているのかもしれない。

    「火星-12」をグアム沿岸30~40kmに着弾させる現実性、別の意味で「大変賢明で熟考した上での判断」 (2017年8月17日)

    昨夜書いた「トランプの金正恩は賢明」ツイート記事の下の方に書いたように、ミサイル科学者のSaveksberg先生に「北朝鮮が計画しているようにグアム沖30~40km地点に「火星-12」を着弾させることが北朝鮮の技術的に可能か」と質問を出した。今朝見たら、返信が来ていたので紹介しておく。

    命中精度、同先生はCEPという少し複雑な概念で回答しておられるが、北朝鮮のミサイル誘導システムはScud由来のものが使われており、だとするとCEPは300km当たり1kmということになり、北朝鮮からグアムまでの距離はおよそ3400kmとなるので、CEPは10km+αぐらになるという。したがって、CEPだけからすれば、北朝鮮が計画している「30~40kmに着弾させる」ことは可能ではないかということになる。

    しかし、CEPの問題はさておき、「北朝鮮は火星-12の発射に1回しか成功していない上に(火星-14の1段目に火星-12と同じものが使われているとしても3回)、3回の失敗をしている。また、5月の発射で再突入に本当に成功したのかも確認されていない」と指摘しながら、「火星シリーズは、実戦配備可能な兵器ではない」と断定している。

    こうした大きな不確実性を内包しているにもかかわらず、「火星-12、グアム島打撃計画」は、北朝鮮がよく使う表現のように「米国と世界を震撼」させており、「戦略兵器」としての役割は充分に果たしているように思われる。

    トランプが言う「大変賢明で熟考した上での判断」とは別の意味で、発射せずとも米国を動かせるのであれば、7月の2回の「火星-14」によるデモンストレーションと今回の「グアム島打撃計画」は、「元帥様」の「大変賢明で熟考した上での判断」だと言えるのではないだろうか。

    「常識問答プログラム『力』2.0開発」:スマホ用学習・ゲームアプリ (2017年8月1日 「朝鮮の今日」)

    1日、「朝鮮の今日」で、スマホアプリが紹介された。

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    常識問答プログラム『力』2.0開発
    상식문답프로그람 《힘》2. 0 개발​

    最近、共和国の金日成総合大学先端科学技術交流社で、常識問答プログラム「力」2.0を新たに開発した。
    최근 공화국의 김일성종합대학 첨단과학기술교류사에서 상식문답프로그람 《힘》2. 0을 새로 개발하였다.

    このスマホ用プログラムは、既に開発され人気を博していた常識問答プログラム「力」のアップデート版で、以前の製品よりさらに豊富な資料が含まれている。
    이 손전화용프로그람은 이미전에 개발되여 인기를 끈 상식문답프로그람 《힘》의 갱신판본으로서 이전 제품보다 더 풍부한 자료기지가 포함되여있다.

    また、人気図書10冊余りと読書能力評価機能、知能指数評価をはじめとした遊戯娯楽も追加された。
    또한 인기도서 10여권과 독서능력평가기능, 지능지수평가를 비롯한 유희오락들도 추가되였다.

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    Source: 「朝鮮の今日」

    遊技プログラム「スキー旅行」が、いかにも新しい。
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    Source: 「朝鮮の今日」

    「火星-14」型2次試験発射に使われたミサイルの性能、複数保有の誇示、喜び方 (2017年7月29日)

    Savelsberg先生に北朝鮮が公表したデータや動画を提供したところ、次のような返信が来た。同先生、今、米国で休暇中のため、研究室に置いてあるPCで軌道分析などはできないという前提であるが、以下。

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    火星-14の(1回目の)発射後、私がBreaking Defenseに書いた論文の中で、ロフテッド軌道でのペイロード重量は約350kgとしていた。今回、北朝鮮はこのペイロードを減らしたか、前回、残っていた重量はバーンアウト後の2段目の燃料の残りだった可能性がある。両方とも、現在の火星-14をより高く飛ばすための方法となり得る。一つ目のオプションは、飛行距離の計算に影響を与えないが、後者は影響がある。今回の火星-14は、私が論文に書いた「軽量型」である可能性が高い。
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    公開された映像からは、同じように見える「火星-14」であるが、「2次試験発射」で使われたものには、何らかの改良が施されたのであろうか。

    「夜間」にばかり目が行っていたが、思えば、北朝鮮の主張通り、「多発的・連発的」な発射となっており、「火星-14」型の複数保有の誇示も目的であったと思われる。これは、抑止力という意味からも、北朝鮮にとって重要なことである。

    今回と前回の発射後の反応を見ると、前回の方が遙かに喜び度が高いように見える。「初成功」という意味もあろうが、今回は「成功して当然」というようなある種の自信も感じられる。

    これらは、「2次試験発射」に続く、祝賀行事からも今後、読み取れるであろう。

    「道路面に線を塗る機械」:2017年、新作の「科学映画」、『我々は万里馬騎手』BGMもよい (2017年7月23日 「朝鮮中央TV」)

    23日、「朝鮮中央TV」で放送された、新しい「<科学映画>道路面に線を塗る機械」。2017年に制作され、以前の放送履歴がないので、今日が初回放送だと思う。新しく作られただけあって、機械の構造を説明する映像もCGを上手く使って作られている。また、最後の部分で『我々は万里馬騎手』がBGMとして有効に使われている。

    車を運転していると、このような装置を使ってセンターラインなどを補修している現場に時々遭遇する。しかし、朝鮮では「泥面に線を塗る機械」と呼ばれている装置が日本でどのように呼ばれているのか調べてみたところ、「道路区画線施工機器」の「ライナー」と呼ばれているようだ。Yahoo検索のトップには、ダイア株式会社が出てき、このメーカーが販売しているシリーズでは、以下のモデルに仕様が近いと思う。

    20170723 daia kk
    ダイア株式会社HP、http://www.daia-net.co.jp/road5.html

    もちろん上記、日本メーカーの機械の方が性能が遙かに高いはずであるが、北朝鮮でもこうした機械が「自力自強」で作られるようになったことに注目しておく必要がある。人海戦術で何でもできそうな北朝鮮であるが、やはり作業効率を考える必要が出てきたことと、交通量の増加でラインの補修頻度が高まったという背景があるのだと思う。

    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2017/07/23

    何となく見ていると、時々、こういうおもしろい番組がある。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「朝鮮中央TV」ワッチャー

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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