「薄くて軽い新型の高性能コンピューター」:ハイ・スペック! (2017年6月5日 「朝鮮の今日」)

    5日、「朝鮮の今日」の「名商品」コーナーに、「薄くて軽い新型の高性能コンピューター」を紹介するパンフレットが掲載された。

    **************
    薄くて軽い新型の高性能コンピューター 「青い空」
    얇고 가벼운 신형의 고성능콤퓨터

    20170605-pt61-1.jpg
    Source: 「朝鮮の今日」, 2017/06/05

    上記訳文:
    HDMI, 13.3in, USB3.0
    ・国内最初の5世代CPU装着
    ・アルミニウムの品位ある外形

    青い空連合会社は、総建設面積1万平米、年間数十万台の生産規模を備えた総合的な電子及び電気製品生産企業です。
     会社では、CNC設備と現代的なベルトコンベア生産設備を利用し、一体型コンピュータ、キーボード分離式コンピュータ、ネット共有器、携帯用コンピュータをはじめとした各種多機能コンピュータと携帯用マルチメディア投影機、空気イオン発生器、USBメモリ、各種サイズのLEDテレビとデジタルテレビ信号変換器のような電子及び電気製品を生産しており、その販売を各道に展開されている青い空情報技術交流所を通じて行っています。
    PHURUN HANUL CORPORATION

    20170605-pt61-2.jpg
    Source: 「朝鮮の今日」, 2017/06/05

    上記訳文:
    キーボード分離式携帯用コンピュータ
    多機能USBメモリ
    一体式コンピュータ
    4世代CPU装着、少ない電力消費、家庭用12V蓄電池直接利用
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    何と言っても、デスクトップで「家庭用12V蓄電池直接利用」というのが、最も北朝鮮の電力事情を反映したコンピュータである。しかし、欲しいのは、やはり5世代CPUが装着された「軽くて薄い」ノートPCか。1枚目の写真でインテルのロゴが入ったシールがしっかりと添付されているところが素晴らしい。キーボードには、Windowsキーがあるので、OSはWindows系(7以上)だと思う。

    「地上対空中ロケット 戦勝1号」宇宙空間迎撃ミサイル、新型秘密兵器も、国防部門の科学者、技術者のたまご (2017年6月2日 「朝鮮中央通信」)

    6日、「朝鮮中央通信」が、北朝鮮が「地上対空中ロケット、戦勝1号」を開発したと伝えた。同日、同「通信」は、「朝鮮人民軍戦略軍スポークスマン、大陸間弾道ミサイル迎撃実験を行った米帝を嘲笑」という記事を配信し、その中で「いわゆる迎撃ミサイルシステムごときで、空を覆いながら降り注ぐ我々戦略軍の核の火の夕立を遮り、汚い残命を引き延ばすことができると思っているなら、それほど大きな誤算はない」と米国の迎撃ミサイルを「嘲笑」している。

    そんな最中、北朝鮮は既に宇宙空間で「米帝」のミサイルを迎撃する「地上対空中ロケット戦勝1号」を完成しているのだから、再び「無塵最強の国力を誇示」したことになる。

    「地上対空中ロケット 戦勝1号」
    20170502 조선중앙통신flv_000076320
    Source: KCNA

    「ミサイル、飛行機、無人機などを掃滅するロケットである。戦勝1号は、最大飛行速度は音速の10倍、最大飛行距離はXX、最大飛行高度は6千キロであり、完璧な自動XX能力と自動発射システムを備えており、低空と高空、さらには大気圏外を飛行してくる飛行物体を自動的に掃滅する強力な迎撃兵器である」
    20170603 sennshou-1
    Source: KCNA

    「ラジン高級中学校3年2組 オ・ピョンヒョク」
    20170502 조선중앙통신flv_000080007
    Source: KCNA

    こんな子供たちが、「国防部門の科学者、技術者」に育っていくのだから、「米帝」など敵ではない。「全国少年科学空想文芸作品及び模型展示会-2017」に展示された作品より。

    TELに搭載された、秘密兵器もちらっと見えているが、詳細は極秘のまま。
    20170502 조선중앙통신flv_000074558
    Source: KCNA

    「新たな禁煙製品開発、ニコチン絆創膏」:「元帥様」もお使い?、「大成功」は禁煙も?、<追記2>テラスで一服、禁煙してない? (2017年5月30日 「朝鮮中央通信」)

    「20時報道」でも紹介された「ニコチン絆創膏」。
    20170531 5월31일 20시보도mp4_000441311
    Source: KCTV, 「20時報道」、2017/05/31
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    30日の「朝鮮中央通信」に、「新たな禁煙製品開発」という記事が出ていた。「ニコチン絆創膏」なるものが、それらしい。

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    世界的な禁煙趨勢に合わせ、禁煙活動が活発に行われている朝鮮で、最近、効能が高い禁煙製品であるニコチン絆創膏が新たに登場した。
    세계적인 금연추세에 맞게 금연활동이 활발히 벌어지고있는 조선에서 최근 효능높은 금연제품인 니코틴반창고가 새로 나왔다.

    この絆創膏は、皮膚を通して少ない量のニコチンを均等な速度で補充供給しながら、離脱症状を緩和し、漸次タバコにを推戴気持ちをなくすという先端技術が導入された放出調整型の禁煙製品である。
    이 반창고는 피부를 통하여 적은 량의 니코틴을 고르로운 속도로 보충공급하면서 리탈증상을 완화시켜 점차 담배에 대한 생각을 없애버리는 첨단기술이 도입된 방출조절형의 금연제품이다.

    金日成総合大学平壌医学大学で開発されたニコチン絆創膏は、従来にあった禁煙延命丸や禁煙ガムのように噛む方法ではなく、胴体や腕、足をはじめとした体の各部位に絆創膏を貼る方法で使用する。
    김일성종합대학 평양의학대학에서 개발한 니코틴반창고는 종전에 나온 금연영양알이나 금연껌과 같이 씹는 방법이 아니라 잔등과 팔,다리를 비롯한 몸의 여러 부위에 반창고를 붙이는 방법으로 사용한다.

    開発者によると、この絆創膏は、皮膚を通してニコチン投与量を科学的に調節することが容易で、禁煙効果が高いという。
    개발자들에 의하면 이 반창고는 피부를 통해 니코틴투여량을 과학적으로 조절하기 쉬우므로 금연효과를 높일수 있다고 한다.

    製品は、喫煙量が異なる数百名の喫煙者を対象に立証検討を行い、その効果を確証したという。
    제품은 흡연량이 서로 다른 수백명의 흡연자들을 대상으로 림상검토를 진행하여 그 효과성을 확증하였다고 한다.

    ニコチン絆創膏を使用した人の中で、タバコを吸いたいという思いが徐々になくなり、習慣的にタバコを吸っていても、美味しく感じずに止めるようになるという。製品を利用してから8週間で、タバコを完全に止めたという。
    니코틴반창고를 사용한 사람들속에서 담배를 피우고싶은 생각이 점차 없어지면서 습관적으로 담배를 피우다가도 맛이 역하여 담배불을 끄게 된다고 한다. 제품을 리용한지 8주일만에는 담배를 완전히 끊었다고 한다.

    4月に開催された第32回全国科学技術祝典でこの禁煙製品は優秀な評価をされた。
    지난 4월에 진행된 제32차 전국과학기술축전에서 이 금연제품은 우수한 평가를 받았다.(끝)
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    さて、「世界的な禁煙趨勢に合わせ、禁煙活動が活発に行われている朝鮮で」、「元帥様」はどうなかというと、月曜日の精密誘導ミサイル発射と日曜日の地対空ミサイル実験の時はタバコを手に持っていない。

    地対空ミサイル発射実験の日の「元帥様」。灰皿は置かれているが、吸い殻は入っていないように見える。
    20170528 경애하는 최고령도자 김정은동지께서 국방과학원에서 조직한 신형반항공요격유도무기체계의 시험사격을 보시였다mp4_000110510
    Source: KCTV, 2017/05/29

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    <追記>
    「元帥様」が使っていると冗談半分で書いていたが、下の「元帥様」の写真を見ると、シャツの首の右下辺りに湿布のようなものが貼られているのが見える。大きさ的には「ニコチン絆創膏」と同じぐらいに見える。上の写真では、絆創膏のパッケージの大きさが分からないが、下の写真を見ると、金日成総合大学の研究者の掌ぐらいのサイズであることが分かる。だとすると、「元帥様」が貼っている湿布のようなものと大体大きさは一致するが・・。
    5월31일 20시보도4_000421380
    Source: KCTV, 「20時報道」、2017/05/31

    <追記2>
    しかし、「禁煙絆創膏」の効果で「減煙中」なのかもしれないが、テラスで一服しているようだ。右手にタバコ。煙まで出ている。
    20170530 경애하는 최고령도자 김정은동지께서 정밀조종유도체계를 도입한 탄도로케트시험발사를 지도하시였다mp4_000410000
    Source: KCTV, 2017/05/30
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    精密誘導ミサイル発射の日の「元帥様」。灰皿が置かれており、地図の上にはマッチ箱のようなものがある。「元帥様」なら高級なライターでも使っていそうなものだが、何ともチープな北朝鮮製と思われるマッチ箱がたくさんの写真に写っている。何を暗示させるつもりなのかは分からないが、マッチ箱を見ながら「禁煙」に努めているけなげな「元帥様」とでもいうことであろうか。
    20170530 경애하는 최고령도자 김정은동지께서 정밀조종유도체계를 도입한 탄도로케트시험발사를 지도하시였다mp4_000610596
    Source: KCTV, 2017/05/30

    21日の「北極星-2」発射の時もタバコは持っていないし、灰皿も空のようだ。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000640599
    Source: KCTV, 2017/05/22

    では、15日の「火星-12」の時はどうかというと、この時も空の灰皿だけで、喫煙シーンはない。
    20170515 주체적핵강국건설사에 특기할 위대한 사변지상대지상중장거리전략탄도로케트《화성-12》형시험발사 성공 경애하는 최고mp4_000621489
    Source: KCTV, 2017/05/15

    建材展示会視察の時もタバコを吸っていない。大体こういうシーンでは、指でタバコを挟んでいるのだが。
    경애하는 최고령도자 김정은동지께서 인민무력성 기공구, 마감건재품 및 과학기술성과전시회장을 돌아보시였다mp4_000248588
    Source: KCTV, 2017/05/13

    その間にいくつかの行事が入り、最後に喫煙が確認できるのが4月26日に報道された「人民軍合同打撃示威」。
    2017-04-26-02-19.jpg
    Source: 『労働新聞』、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-04-26-0001_photo

    もし、4月26日が公開画像で喫煙最後の日だとすると、「元帥様」は、1ヶ月間の喫煙に成功しているということになる。

    「ニコチン絆創膏」の効果なのかどうかは不明ながら、あれほどの愛煙家である「元帥様」がこの「絆創膏」で禁煙に成功したならば、金日成総合大学平壌医学大学の科学者は、「モランボン楽団」公演付きの盛大な宴会を開催してもらっても余りある成果を出したといえる。

    北朝鮮で、「大成功」しているのは、ミサイルだけではないのかも知れない。

    今日(5月31日)は、「世界禁煙デー」だ。

    ミサイルの軌道と到達時間:何とか理解できたかも・・ (2017年5月31日)

    オランダ国防大学のSavelsberg先生とのメールのやりとりを通じて、ミサイルの軌道や到達時間を教えて頂いている。しかし、物理馬鹿の私の頭ではなかなか理解できないのだが、質問をするとかみ砕いて教えて下さるので、少し理解できたような気はしている。

    そもそもの質問は、今回の「火星-12」型実験で採用されたロフテッド(高角度)軌道(lofted trajectory)ではなく、「低下飛翔経路(depressed trajectory)でミサイルを発射した場合、1300km先の地点(東京)にミサイルが到達する時間は?」であった。

    この質問に答えるために、Savelsberg先生は、2枚のグラフを送って下さった。過去記事に掲載したように、ミサイルの軌道が直感的に分かるグラフであれば、物理馬鹿の私でも理解できるのだが、今度お送り頂いたグラフは、放物線のピークが下に来ている。この時点で頭が混乱する。

    グラフ1
    bm_range.jpg
    (作成:Ralph Savelsberg)

    グラフ1は、ミサイル一般の飛行パターンを簡素化したグラフで、ブースト局面(boost phase)や再突入時(re-entry)は含まれていない。縦軸は、ロケット燃料を完全に燃焼した時(バーンアウト、burnout)の速度(km/s)、横軸はバーンアウトした時の軌道角度(対水平)である。

    このグラフから分かることは、dの値が大きい、つまり到達距離が長いほど、バーンアウト時の速度が速く、また軌道角度も小さいということである。遠くに飛ばすためには、長い間エンジンを駆動しなければならないので速度も出るし、水平飛行に近い形で飛んでいくので軌道角度も小さくなるという理解で良いと思う。

    北朝鮮の西海岸から東京までの直線距離は約1300kmとなるので、グラフ1では緑の線(飛行距離1000km)が最も近い。

    過去記事に書いた、Savelsberg先生の推計によるパラ-メーターでシミュレーションを行うと、「火星-12」のバーンアウト速度は、5km/sとなる。グラフ1の緑の線(飛行距離1000km)でバーンアウト速度5km/s時のバーンアウト軌道角を見ると、約10度であることが分かる。

    そして、続けてグラフ2を見る。

    グラフ2
    bm_time_of_flight.jpg
    (作成:Ralph Savelsberg)

    グラフ2は、縦軸が飛行時間(分)、横軸がバーンアウト時の軌道角(度)になっている。ボールドにしたように、グラフ1から、「火星-12」のバーンアウト速度での軌道角は10度であることが判明しているので、グラフ2の緑の線(飛行距離1000km)でバーンアウト角10度を見ると、5分ぐらいのところにあることがわかる。

    この5分という数字に、ブーストフェーズや再突入フェーズ、そして東京までの実際の距離+300km程度を加味すると、8~10分ぐらいではないかというのが、Savelsberg先生の見方である。

    以上は、「火星-12」のバーンアウト速度である5km/sを基準にしたものであるが、その他のミサイルの場合はどうなるのかということも、この2枚のグラフから推計できる。

    再びグラフ1を見る。東京までの距離に最も近い緑の線を基準にすると、最少バーンアウト速度が分かる。緑のグラフの丸が付いている部分がそれで、3km/sとなっており、その時のバーンアウト軌道角は約40度である。

    続けて、グラフ2の緑の線でバーンアウト軌道角40度の時の飛行時間を見ると、約8分になっている。こうしたことからすると、東京にはどのようなミサイルでも、10分~15分で到達するということになる。

    では、「火星-XX」型に10000km飛行する能力があり、米国中西部まで到達できると仮定し、到達時間を見てみよう。

    グラフ1で見られるように、そもそも「火星-12」のバーンアウト速度5km/sでは、10000kmは飛べない。最低でも7km/sのバーンアウト速度を確保できる「火星-20」(仮、実存しない)ぐらいが必要となる。「火星-20」が10000km飛行するときの最低バーンアウト速度7km/sのバーンアウト軌道角は約20度である。

    グラフ2の水色の線(飛行距離10000km)のバーンアウト軌道角20度を見ると、約30分となっている。

    米国が、「初めて」ICBMを大気圏外で撃墜する実験に成功したという報道があったが、発射が予告されたミサイルを打ち落としただけではないのだろうか。北朝鮮が言っているように、「任意の時刻に、任意の場所から」発射された場合、日本よりも時間的な余裕があるとはいえ、撃墜に成功するのかどうかは大いに疑問である。そもそも、今回、「初めて」成功したのだし、2度目以降は失敗するのかも知れないのだから。

    『読売新聞』、「米軍、初のICBM迎撃実験に成功…北をけん制」、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170531-00050006-yom-int

    ともかく、一般的かつ簡素化されたグラフではあるが、Savelsberg先生が送って下さった2枚のグラフは、色々なことを考える参考になることは間違いない。

    Thank you very much for lecturing some physics-ignorant like me, Professor Savelsberg. I hope this article will give a bit of information on missile maneuver to Japanese readers. Of course, if only I understand your explanation correctly, though.

    <追記:2017/06/01>
    Savelsberg先生にこのページを紹介するメールをお送りしておいたら、Google Translateを使ってご覧頂けた。結果、「お前の理解は正しい。物理馬鹿は卒業してよろしい」という有り難いお言葉だけではなく、「光明星ーXXに関する自由研究はおもしろかった」というお褒めの言葉まで頂けた。「分からなければ分かるまで質問する」そういう態度と、それに答えて下さる先生は貴重だと言うことを今更ながら実感した。

    「北極星-2」型ロケットの動画分析 (2017年5月24日)

    22日に打ち上げられた「北極星-2」の発射地点や弾頭部に装着された映像を分析してみた。

    まず、カメラが装着されている位置であるが、下の赤い点の部分に下向きに取り付けられているのではないかと仮定する。もし、弾頭が尖端の黒い部分だけということであれば、そこの同じ位置になる。
    20170524 camera puk2
    Source: 『労働新聞』の写真を加工

    そして、ミサイルの飛行コースを次のように想定する。東に向かって発射され、500km飛行したとし、中間点が250km、最高点とされる560kmの少し手前で切り離され慣性で上昇を続け、その後しばらく水平飛行状態となり、落下していく。放物線が描けていないが、大体、下のような感じになろう。
    20170524 flight path
    Source: Google Earth

    「朝鮮中央TV」で公開された弾頭部に設置されたカメラで撮影したと思われる動画は、切り離し時に部品が散乱するような場面から始まる。この際、下向きに取り付けられたカメラは、散乱する部品と切り離しのための爆薬から発生したと思われる煙を撮している。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000364782
    Source: KCTV, 2017/05/22

    その後、煙がなくなり、慣性飛行になり弾頭部の角度が変わり、地球が見えてくる。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000371204
    Source: KCTV, 2017/05/22

    この時に写っている場所をGoogle Earthで調べると、海州市の南方になる。
    20170524 haeju space
    Source: Google Earth

    その後、カメラは西海岸の海岸線に沿って北側を撮影していく。そして、南浦や平壌を撮影する。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000377818
    Source: KCTV, 2017/05/21

    20170524 nampo pyongyang
    Source: Google Earth

    そして、カメラはさらに北を撮影し、定州市沿岸の島を見せる。この映像が長く続いているので、この角度で上昇を続けたのであろう。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000388175
    Source: KCTV, 2017/50/22

    20170524 chongjusi islands
    Source: Google Earth

    その後、映像が一度カットされ、さらに高度から撮影した映像に切り替えられる。地上から遠隔操作でカメラの方向を変えたり、ズームを調整していなければ、弾頭部はこの角度を保ったまま上昇を続け最高点に達する。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000424784
    Source: KCTV, 2017/05/22

    20170524 peak positon
    Source: Google Earth

    最高点から、弾頭部は水平飛行に入り、カメラは遼東半島西方の雲や宇宙空間を撮影する。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000449269
    Source: KCTV, 2017/05/22

    高度は違うが、方向的にはこのような感じだろう。
    20170524 earth eye cam
    Source: Google Earth

    高度をおよそ560kmにするとこんな感じになるが、弾頭部に設置されたカメラはより広角で捕らえているようである。
    20170524 altitude 560km
    Source: Google Earth

    その後弾頭部は落下フェーズに入り、カメラは宇宙方向に向かう。落下に入り、速度が速まっているのか、地球の動きも速くなる。この後は、真っ黒な宇宙空間を撮すだけなので、ここで動画は終了する。北朝鮮の「科学者・技術者」は、この後、いつまで弾頭部に積まれた送信機が作動し続けるのか、あるいは弾頭部内の熱や振動を測定する機器が積み込まれていたとすれば、そのデータを受信し、再突入に関するデータを収集したはずである。
    20170522 국가핵무력강화의 길에 울려퍼진 다발적, 련발적 뢰성 지상대지상중장거리전략탄도탄 《북극성-2》형시험발사에서 또mp4_000460837
    Source: KCTV, 2017/05/22

    発射地点についても、川の流れ、陰の方向などを見ながら特定を試みたが、分からなかった。はじめは、下にあるように空軍基地付近ではないのかと思ったが、山や川の位置が一致しないので、違うようだ。赤でマークしたところには、建物があり「元帥様」の「監視所」には最適だと思ったのだが・・
    20170524 map tel gensui
    Source: Google Earth

    この基地の過去映像を見ていたら、地面に戦闘機(F-15かF-16のような形?)が描かれていた。どうやら、敵の空港を攻撃する訓練をしたようで、周囲には爆弾でできたような穴が多数ある。
    20170524 201103 fighters
    Source: Google Earth, 2011/03/18撮影

    <追記 2017/05/31>
    38 Northが、発射地点を特定していた。水面の波が川の流れのように見えたので、川の周辺ばかり探っていたが、湖だったようだ。陰の方向、山の位置など全て映像と合致するだけではなく、「元帥様」の別荘も近くにあるようだ。

    38 North, Lake Yonphung: Launch Site for the Second Pukguksong-2 Missile Launch, http://38north.org/2017/05/pukguksong2_052317/

    ヨンプン湖
    20170531 yunp-lake puk2
    Source: Google Earth
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「朝鮮中央TV」ワッチャー

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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