「<記録映画>敬愛する最高司令官金正恩同志が戦線東部視察の途中で人民軍将兵と共に8.25を意味深く慶祝された 2012年8.25」(2012年8月27日 「朝鮮中央TV」)

    ここ数日、「朝鮮中央TV」では「記録映画」や「実況録画」を次々と流している。その中でも最も興味深いのは、この動画であろう。というのも、金正恩さんの宴会での演説が収録されているからである。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-11-y.flv

    北朝鮮では、8.25(先軍節)と8.28(青年節)という2つの行事が連続して行われた。8.25は、金正日さんが1960年8月25日にリュ・ギョンス105戦車師団を訪問した日、8.28は、金日成さんが1927年8月28日に「共産主義青年同盟」を結成した日にちなんでいるという。

    「Daily NK」:「8月25日の先軍節を正式に制定 RFA「24日に中央決定が下達」…先軍革命の伝統を強調」
    http://japan.dailynk.com/japanese/read.php?cataId=nk00100&num=10405

    「Daily NK」:「平壌は 年中 政治行事 … 青年節 平壌慶祝行事 平壌で 「8•28青年節」 行事 初開催 … 「青年の忠誠心鼓吹」」
    http://japan.dailynk.com/japanese/read.php?cataId=nk00100&num=16573

    金正恩さんは、8月17日に朝鮮半島西海岸の部隊視察から始まり、今は東部海岸地域の部隊を視察していると報じられている。青年節慶祝大会の動画も配信されていたが、こちらには金正恩さんは出席していない。金正恩さんが出席できない理由は、東部戦線を視察中だからということだ。先軍節からの流れからすれば、その方が最高司令官としてはカッコイイし、金正日さんのように「野戦列車」で寝泊まりしているかのようなイメージが朝鮮人民に与えられる。しかし実際には、視察後は平壌の家に戻って寝ているはずである(別荘のような施設があれば、そういう所で宿泊をするのかもしれないが)。もしかすると、「勇敢な」金正恩さんのことだから、ヘリコプターを使っているのかもしれない。低速の列車で移動したり、未舗装の道路を何時間も走るよりも、ずっと快適なはずだ。

    青年節慶祝大会には、金正恩さんから長文の「祝賀文」が送られ、崔龍海さんがそれを代読をした。崔龍海さんは所々で引っかかるなど、最高司令官からの「祝賀文」代読の練習が不足しているような印象を受けた。ともあれ、金正恩さんのメッセージが代読されるというのは、今回が初めてのはずなので、崔龍海さんの指導部における地位が急速に高まっていることが分かる。「祝賀文」には特記すべき内容は見つからなかったが、敢えて挙げるならば、「反動的な思想文化浸透と心理謀略戦は、今日、敵が侵略策動で使っている基本手段であり、その主な対象は青年たちである」と述べていることであろうか。これは、北朝鮮で韓国などからの「思想文化的浸透」が問題となっていることを反証であり、そのターゲットとなりやすい青年を金正恩さんが戒めているのかもしれない。しかし、自らも「青年」の金正恩さんは、戒めるだけでは解決しないことも承知しているはずで、徐々に「ウリ式」と称しての導入を考えているのであろう。

    「朝鮮中央TV」:「<実況録画>敬愛する金正恩元帥様の指導に従い、主体革命偉業を代を継いで最後まで完成させるための青年節慶祝大会」
    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-17.flv

    代読をする崔龍海さん
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-17.flv

    青年節行事に参加するために、総連からも若者が北朝鮮を訪問中であり、「20時報道」でもインタビューに答える様子が放映されている。相変わらず「総連アクセント」の朝鮮語であるが、答えるべきことをきちんと暗記して話していた。また、上の動画にも総連から派遣されたと思わしき若者が映し出されているが、彼らは何を考えながら金正恩さんの「祝賀文」を聞いたのであろうか。

    総連系と思わしき若者たち。当たり前のことだが、髪型や表情が北朝鮮の若者と違う。
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-17.flv

    こちらが北朝鮮の若者。軍人も多数出席しているが、軍服を着ていないので学生であろう。
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-17.flv

    さて、タイトルに書いた動画とは違う動画の話を書いてきたが、ここからはタイトルに書いた動画について書いていくことにする。動画の前半では、金正恩さんが夫人と共にモランボン楽団の公演を鑑賞する様子が紹介されている。先軍節公演だけあって、さすがのモランボン楽団員も軍服式の衣装で登場している。公演に先だち、北朝鮮国家が演奏されたが、朝鮮人民軍軍楽隊による演奏ではなく、モランボン楽団が電子楽器などで演奏をした。米国のロックバンドが、エレキやベースで米国歌を演奏するような、北朝鮮としては実に異様な音色であった。今までも、ポチョンボ楽団などはそうしていたのであろうか。

    背景には、色々な写真が映し出されているが、この動画で確認できる限りでは、金日成・金正日さんはほとんど登場することなく、金正恩さんの現地指導・視察の際に撮影された写真が多用されている。恐らく初公開だと思われる写真は、執務室で執筆をする金正恩さんの写真であるが、眼鏡をかけている。金正恩さんの年齢で老眼ということはないはずだから、近眼なのであろうか。それとも、眼鏡をかけて執務する金日成さんをイメージさせるための眼鏡であろうか。

    眼鏡をかけて執務室で執筆する金正恩さん
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-11-y.flv

    また、金正恩夫妻の前には何か飲み物が置かれている。色からするとコーヒーかブドウジュースなのかもしれないが、動画公開前の静止画報道では泡立っているようにも見えたので、コーラか。また、金正恩夫婦が手でリズムを取りながら、演奏を聴いている場面も出てくる。関係ないのだが、中国の北朝鮮レストランで、演奏のクライマックス部分で「(リズムに合わせて)手を叩いて下さい」と促してきたのを思い出した。

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-11-y.flv

    引き続いて、上に書いた金正恩演説がある宴会が開かれた。そもそも、金正日さんの肉声は公式には1度しか放映されていないので分からないが、金正日さんもこのような席上で気軽に演説をしたのであろうか。写真類を見ると、金日成さんが演説しているものは多く見られるが。「戦線視察」の途中ということもあるのだろうが、最高司令官が演説をするにしては、宴会場とはいえ、にも貧相なマイクのセッティングである。画角外で他のマイクを使って声を拾っているのかもしれないが、画面にはカラオケマイクのような物が1本しか映っていない。

    演説をする金正恩さん
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-11-y.flv

    この演説もいずれ「労作」となるのだろうが、内容的には特段新しいものはなかった。上記、青年節行事の「祝賀文」でもそうだが、目新しいことといえば「一粒の火の粉でも我が領域に落ちれば、反撃せよ」という命令書に金正恩さんがサインをしたということぐらいであろうか。それにしても、先軍節という実に良いタイミングで、米韓合同演習をやってくれたものだと北朝鮮は考えているであろう。それがなければ、この「サイン」の意味も弱まってしまったであろうから。

    宴会場の各テーブルには、各種酒が置かれているが、興味深いのは、細長い瓶に入った酒である。特に、右側に置かれている短い物は、ロケット(ミサイル)を模して作られたもののように見えてならない。

    右側に置かれている細長い白い瓶は「銀河3号」酒であろうか?
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-27-11-y.flv

    この記事を書いている間に、モランボン公演全体の動画のダウンロードも終わったので、これから見ることにする。

    中国瀋陽・丹東、七宝山ホテル、北朝鮮系レストランの話

    先週は、中国瀋陽・遼寧大学で開かれた国際学会に参加するために中国にいた。学会以外での瀋陽訪問の目的は、北朝鮮ホテルに宿泊し、北朝鮮ホテルに行き、丹東から北朝鮮を眺めることであった。瀋陽には七宝山ホテルという北朝鮮が経営する(と思われる)ホテルがある。ホテルには、人共旗バッチをつけた女性ドンムが数多くいるし、北朝鮮レストラン、そして高麗航空のオフィスもある。さらに、小型ながらバッジをつけた北朝鮮からのビジネス旅行者と思われる男性ドンムも何名か目撃した。ともかく、中国語ができない私が、朝鮮語だけで快適に過ごせるホテルであることは間違いない。

    また、客室では「朝鮮中央TV」が生放送されており、いつものようにuriminzokkiriからダウンロードした低画質のflvファイルではなく、Samsung製の大画面液晶テレビで見る「朝鮮中央TV」には感動した。平壌のホテルでも「朝鮮中央TV」は見たのだが、ブラウン管式(生産国は失念)のテレビだったので画はあまりきれいではなかった。主目的の学会行事があり、テレビにかじりついていることはできなかったが、部屋に戻り番組終了まで見ていた。

    過去に、ミヒャンさんからコメントで教えて頂いたように、北朝鮮のテレビは実に中途半端な時間で番組が区切られている。また、私が確認した数日間だけでも、日により放送時間帯が異なっている。どうやら、uriminzokkiriには、その日に放送したかなりの番組がアップロードされているようだが、全てではないようだ。ニュースは、17時と20時にあり、22時半頃に「主要ニュース」(正式名称失念)のような短いニュースがある。このニュースには、20時報道に出てきたことがない、若い男性放送員ドンム(アナウンサー)が出ていた。

    七宝山ホテルの部屋の設備は4つ星ホテルだけあって上等である(比較対象は、遼寧大学キャンパス内にあるホテルだが)。ただ、朝鮮語表記が特にあったわけではない。原則、中国語と英語だけである。その意味では、普通の中国のホテルだと行って良いし、宿泊客のほとんども中国人であるし、私のような「異常者」を除いては、みな普通の中国のホテルとして宿泊しているようであった。インターネットは、接続可。普通の中国のネットワークで、当ブログは見ることができない。北朝鮮系のサイトは当然のことながら、全て接続可。過去の北朝鮮旅行で世話になった朝鮮国際旅行社の案内員ドンムにメールを出そうと思ったが、silibankドメインからは、日本からの接続と同様に、unknown userというエラーメッセージが帰ってきた。発信が中国のメールサーバーではなく、googleだったからかもしれない。

    フロントの女性ドンムは、親切であった。チェックイン時に旅券を提示するので、国籍は分かっているはずであるが、朝鮮語を話す「ドンム」には、ホテル内で会うと笑顔で挨拶をしてくれた。この点、普通の中国人に対する対応とは違っていて、少し嬉しかった。そういえば、私がカードキーを部屋に忘れて(わざとではない)、フロントに来たときに、北朝鮮からやってきた男性ドンムがチェックインをしていた。彼が北朝鮮旅券を持っていたのだが、北朝鮮旅券を見たのは初めてである。

    学会行事の一環として、北朝鮮・韓国系のレストランが集まっている地区にあるモラン館という北朝鮮レストランに行ったときは満席であったが、ホテル付設北朝鮮レストランはガラガラであった。少し高いからであろうか。ホテルの歌謡ショーは短かったのだが(ショーの内容は、モラン館の方が良かった)、ガラガラなので暇な接待員ドンムがたくさんいて、話ができた。私は知り合いの中国人の先生とこのレストランに行ったのだが、初めはipadのような中華パッド(だったはず)で中国語版のメニューを見せてきた。すぐさま、朝鮮語ボタンを押して朝鮮語メニューに切り替えると、中国語ができるドンムはどこかにいってしまい、朝鮮語しかできないドンムが残った。中国の北朝鮮レストランの接待員ドンムは、全て中国語ができると思っていたのだが、来たばかりであったのだろうか。このドンムは「懲罰を見たか」と聞いたら「知らない」と答えたが、後ろにいた先輩格のドンムが「見た」と言って話に乗ってきた。結局、この先輩格ドンムがずっと我がテーブルを担当することになった。本ブログで取り上げた「才談」の話や、それがらみで「マンスデ地区住宅」の話もした。

    丹東は、2年前と比べて北朝鮮側の建物が新しくなり、重機の数も増えたような印象を受けた。おもしろかったのは、北朝鮮のボートが、着岸こそしなかったが、中国側に来ており、党幹部と思われる太った男性やきれいな服を着た女性に中国「観光」をさせていた。また、北朝鮮の軍人や人民は、中国の観光船から手を振ると手を振り替えした。2年前は、こちらから手も振らなかったかもしれないが、そういう雰囲気ではなかった(中国の船から手を振ったのは、韓国人の先生)。米軍による爆撃で北朝鮮側が破壊された橋も再び歩いたのだが、その橋の下をちょうどその船が通過した。さすがに韓国人の先生は何も言わなかったが、試しに「동무들 안녕들하십니까?(みなさん、こんにちは)」と北朝鮮っぽいアクセントで声をかけてみたら、船に乗っていた人々が「안녕하십니까?」(正確には聞き取れなかった)といいながら、手を振りかえしてくれた。こうした「外国人」への気軽な対応も、金正恩時代の変化なのであろうか。

    実は、この記事は「<記録映画>敬愛する最高司令官金正恩同志が戦線東部視察の途中で人民軍将兵と共に8.25を意味深く慶祝された 2012年8.25」(2012年8月27日 「朝鮮中央TV」)について書こうと思ったのだが、他の話になってしまった。この番組についての記事は、別に書くことにする。

    「人民軍隊により様相が一新されるチョヤン炭鉱村」(2012年8月11日 「朝鮮中央通信」)

    「朝鮮中央通信」が朝鮮人民軍による水害復旧支援事業の様子を伝える動画を配信した。

    朝鮮人民軍が水害復旧工事を行うことはよいことである。下の写真の女性は、チョヤン炭鉱病院院長のリム・ヘギョンさんであるが、「人民軍隊というのは、厳格で命令に従う体系ばかりだと思ったのだが、こんなに人間的に対応してくれるとは思わなかった」と語っている。この女性は、「敬愛する金正恩将軍様(ママ、「元帥様」とは言っていない)がどうしたら良いのか分からない私たちに人民軍を派遣して下さった」と声を詰まらせている。インタビューを聞く限りでは、この女性はサバサバと自分の言葉で話している印象を受けるので、金正恩さんに対する謝意も本心かもしれない。こうしたことからすると、金正恩体制下で人民軍の性格も変化しているということであろうか。

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    Source: KCNA, http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=863556

    また、復旧工事に使われている重機(パワーシャベル)に韓国の「現代」製がそのまま映し出されている。キャタピラーのブルトーザーも映ってはいるが、韓国製が企業名を隠される(上塗りされる)ことなく登場したのには驚いた。北朝鮮との協力を推進してきた「現代」の扱いは別格なのであろうか。

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    Source: KCNA, http://www.kcna.kp/userAction.do?action=videoindex&lang=kor&newsyear=2012&newsno=863556

    「人道主義的問題を政治化しようとする不純な企図-朝鮮中央通信社 論評」(2012年8月16日 「朝鮮中央通信」)

    このような論評を「朝鮮中央通信」が伝えた。

    それによると、「人道主義的な遺骨返還問題」を「拉致問題」を取り上げることで「政治的に利用」しようとしていると非難している。そして、「日本人遺骨問題は、徹頭徹尾、人道主義的事業の一環である」とした上で、「事実上、遺骨問題の解決は、日本に必要なことである。日本が人道主義問題を政治化し、得る物は何もない」としている。

    上記「論評」を単純に読むと、北朝鮮は過去記事に書いた「前者」、つまり「じゃ、遺骨もいらないのね」という主張をしているようにも取れる。ただ、「拉致問題」を「政治的利用」と非難しつつも、「ありもしない拉致問題」という表現は避けている。そして、「人間尊重の使命を帯びて、公正性、中立性、普遍性を原則とする赤十字団体がこの問題を主管しているということもまさにこのため(人道主義事業)である」とし、公正・中立・普遍の立場に立つ「人道主義事業」は、赤十字が担うということを強調している。

    こうした主張からすると、「拉致問題」も「人道主義的な問題」という形で赤十字に預けるという落とし所を考えているのかもしれない。そうすれば、「解決済み」という従来の北朝鮮政府の主張の面子は維持しつつ、「人道主義的」な立場から、北朝鮮政府は直接的なコミットはしないながらも赤十字に調査等を委ねるという形を取ることができるからである。赤十字の調査であれば、日本赤十字の担当者と共同で行い、日本側を納得させるに十分な内容にすることができると考えているのであろう。もちろん、それがどれほど踏み込んだ形で行われるのかにもよるが、北朝鮮としても日本側を納得させることが非常に困難な問題を赤十字という「公正・中立・普遍」的な団体に委ねることで何とかしようとしているのかもしれない。

    この際、拉致問題解決に向けて、日本側も慎重に北朝鮮に臨んで欲しい。

    「羅先経済貿易地帯と黄金坪、威化島経済地帯共同開発および共同管理のための朝中共同指導委員会第3次会談開催」(2012年8月14日 「朝鮮中央通信」)

    「朝鮮中央通信」が北京で開催された「羅先経済貿易地帯と黄金坪、威化島経済地帯共同開発および共同管理のための第3次会議」の様子を伝えた。以下、その内容である。

    1.張成沢朝鮮労働党中央委員会部長を団長とする朝中共同指導委員会代表団とチ・ジェリョン在中北朝鮮特命全権大使他が出席した。中国側は陳徳銘商務部長(商務相)を団長とする中朝共同指導委員会代表団とリュ・フンチャ在朝中国特命全権大使他が出席した。

    2.会議では第2次会議以降の進捗状況が報告され、羅先経済貿易地帯では「地帯開発総計画」が作成され、港湾および鉄道改良工事が本格化され、中国から送電のための測量も完了した。

    3.「黄金坪経済区」では、「詳細な計画」が作成され、国境通過地点の確定など、実質的な開発に着手するための条件が整えられた。また、威化島地区開発に早く着手し、黄金坪、威化島経済地帯開発についての双方の意思を世界に示すための問題も強調された。

    4.双方は、両国政府の共同の努力で、2つの経済地帯法の修正、制定および公布、開発計画の合意、管理委員会設立、共同指導委員会の各分科会の事業、2つの経済地帯の管理者養成、既に着工された事業の推進、国境通過と通信協力での積極的な推進などを共同指導委員会第2次会議以後に達成された成果として評価した。

    5.両国の最高指導者がもたらした2つの経済地帯の共同開発および共同管理に関する歴史的な合意を互恵利益に合致するように変化なく貫徹していくことが、伝統的な朝中親善関係を強化・発展させることにおいて重要な役割を担うというということについて再確認した。

    6.両国の各分野で交流と協力を強化しながら経済を発展させ、地域の安定と繁栄を達成することにおいて重要な意義を持つ2つの経済地帯開発が、両国人民の共同の利益に符合するといういうことについて、考えが一致していることを強調した。

    7.両経済地帯に有利な投資環境を作るため、最も優先的な工程を国際的な基準と双方の利益に合致するように共同で解決していくなど、一連の問題で合意した。

    8.両経済地帯開発と関連する全ての問題が合意され、実践段階に入ることに合わせ、両国政府がこの事業を完遂できるように地方政府と企業を支持、後押ししながら、威化島地区開発も積極推進することにした。

    9.羅先経済貿易地帯と黄金坪、威化島経済地帯共同開発および共同管理のための朝中共同指導委員会第4回委員会を2013年上旬に平壌で開催することにした。

    10.羅先経済貿易地帯と黄金坪、威化島経済地帯共同開発および共同管理のための朝中共同委員会第3次会議の議事録と朝鮮民主主義人民共和国政府と中華人民共和国政府間の経済技術協力に関する協定に張成沢と陳徳銘が署名した。

    11.会議期間、羅先経済貿易地帯と黄金坪経済区管理委員会設立を宣言するセレモニーが開催され、羅先経済貿易地帯の港湾および産業区に対する投資に関する基本合意書、朝鮮民主主義人民共和国平安北道人民委員会と中華人民共和国遼寧省人民政府間の共同開発、共同管理のための黄金坪経済区管理委員会設立に関する合意文、朝鮮民主主義人民共和国平安北道人民委員会と中華人民共和国遼寧省人民政府の共同開発、共同管理のための黄金坪経済区基礎施設建設協定設計に関する合意文などが調印された。

    中朝共同の発表文なので、内容的には北朝鮮が単独で発表する文書と比し具体的である。訳出していて感じるのだが、書かれている内容や文脈が中国の改革・開放初期に出された文書に類似している。北朝鮮は、金永南最高人民会議議長に経済関連部署の長を随行させベトナム・ラオス歴訪に送り出すなど、中国の「改革・開放」のパターンのみではなく、ベトナムの「ドイモイ」も真剣に研究・検討し始めているのではないだろうか。ただし、中国にせよベトナムにせよ国際的に認知(承認)された統一国家なので、資本主義の風を導き入れたとしても、体制崩壊に繋がる可能性はきわめて低かった(長期、超長期的には別の話だが)。しかし、北朝鮮の場合は南に国際的認知度、経済発展度共に北朝鮮とは比較にならない韓国が存在する状況で、北朝鮮の対韓国優位性を国民に示しながら門戸を開き、資本主義の風を呼び込むこと至難の業である。その意味で、中国の「改革・開放」やベトナムの「ドイモイ」をそのまま模倣することはできないであろう。ただし、中国の改革・開放初期の鄧小平さんのやり方は参考になるはずである。鄧小平さんは社会主義を否定することなく、実に巧妙なレトリックで市場経済を導入することに成功した。金正恩さんも彼の権威を背景に巧妙なレトリックで部分的に市場経済システムを導入するところから、「北朝鮮版改革・開放」に向けた実験を始めることはできる。その初期段階が、羅先や黄金坪・威化島といった「北朝鮮版開発区」への外資の呼び込みであろう。当初は、中国企業の進出が中心となろうが、それだけではだめで中国と外交関係のあるEU圏の企業の投資も必要となろう。EU圏の投資が必要というのは、経済的な利益ということよりも、「西側」企業とつきあうレッスンである。北朝鮮は、社会主義国中国や同族国韓国の企業ではない「西側」の企業ときちんとつきあうための経験がほとんない。これは、北朝鮮が外資導入の拡大を求めるのであれば、絶対的に必要な経験である。

    ところで、上の報道内容を見ると、「2つの経済区」とはいいつつも、黄金坪と威化島は別途に開発されているような記述がある。例えば、上記3でも「『黄金坪経済区』では、「詳細な計画」が作成され」とする一方で、「威化島地区開発に早く着手し」とこちらは依然として着工していないような表現が使われている。日本や韓国の報道には、黄金坪・威化島の開発は文書が締結された以後全く進んでいないというものが多いが、合意文書についての進捗状況も黄金坪と威化島で差があるのかもしれない。

    10の「経済技術協力に関する協定」の内容については明らかにされていないが、北朝鮮が10億ドルの長期借款を中国に求めたという報道もある。

    Bloomberg:"North Korea Wins China Pledge of Faster Economic-Zone Growth"
    http://www.bloomberg.com/news/2012-08-14/n-korea-wins-china-pledge-for-faster-economic-zone-development.html

    金正恩さんは、張成沢訪中に先だち、8月3日に王家瑞・中共中央対外連絡部長と会談した。これは、金正恩さんの公式的には初の外交ミッションとの接見である。このような流れからすると、初の外遊として、遠からず金正恩さんは訪中することになるはずだが、その時に中国に持って行く手土産、つまり「改革・開放」に向けた具体的な青写真と、その代価として彼が北朝鮮に持ち帰る手土産が今回の張成沢訪中で話し合われたはずである。

    「<記録映画>敬愛する金正恩元帥様が戦勝慶祝行事に参加した戦争老兵代表と共に記念写真を撮られた」(2012年7月31日 「朝鮮中央TV」)

    金正恩さんが老人にどのように接するのかが分かる記録映画を「朝鮮中央TV」が放映したようだ。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-31-12-y.flv

    注目すべきは、金正恩さんが自分のお爺さん・お婆さんに当たるよう世代の老兵たちにどう接するかである。特に、握手をする場面で片手でするのか、敬意を表して両手でするのかである。この記録映画では、金正恩さんは、基本的には老兵たちと両手で握手をしている。やはり、いくら最高司令官といえども、高齢者に対する礼節は守るべきだと考えたのであろう。もちろん、そうした方が朝鮮人民からの受けがよくなるはずである。

    老兵女性と両手で握手をする金正恩さん
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-31-12-y.flv

    この動画を見ていたら、またもや金ヨジョンさんらしき女性が背景に写っている。これほどまでに登場すると本当に金ヨジョンさんなのかと疑いたくもなる。もしかすると、女性の警護要員ではないのだろうか。

    壁際に立つ金ヨジョンさんらしき女性
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-31-12-y.flv

    そして、過去記事に書いたルンラ遊園地指導の動画を見ての記事と同様に、画角に入りしばらくすると走って動いてしまう。

    走り出す金ヨジョンさんらしき女性(金正恩さんの肩あたり)
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-31-12-y.flv

    李雪主さんの謎は解けたのだが、今度はこの女性が謎の女性ということか。

    「金正恩 金正日愛国主義を具現し富強祖国建設を完遂しよう 朝鮮労働党中央委員会責任者との談話 2012年7月26日」(2012年8月3日 「労働新聞」)

    金正恩さんの第三の「労作」が発表された。

    http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-08-03-0001&chAction=D

    読むのが面倒なので、「朝鮮中央TV」で放映された動画をダウンロードを始めたのだが、ダウンロードをしているうちに読み終えてしまった。今回の「労作」は少し短い。

    「朝鮮中央TV」:
    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-11-y.flv

    今回の「労作」では、「金正日愛国主義」という観念について説明をしている。記憶が正しければ、「金正日愛国主義」という用語は、一般的な言葉としてこれまで使われたかもしれないが、一つの政治綱領として使われるのは今回の「労作」でが初めてであろう。また、今回の「労作」では、「先軍」という用語は僅かに8回しか出てこない。しかもそのほとんどが、金正日時代を回顧する部分で、金正日さんが「先軍長征」で苦労をしたというくだりでである。こうしたことからすると「先軍」を「金正日愛国主義」という言葉に置き換えようとしているのかもしれない。そうすれば、金正日さんの「先軍」を直接的に否定することなく、「先軍」から「先民」へと舵を切りやすくなる。

    「労作」は、冒頭で「私は既に様々な機会に金正日愛国主義について強調しました。しかし、我が党幹部が未だに金正日愛国主義について深く理解できていないだけではなく、それを実践活動で具現するための事業を正しい方法論を持って実のある内容で行えていません」と、労働党幹部を叱責している。

    そして、金正日さんがいかに人民のために献身的な活動をしてきたかを回顧し、それこそが「金正日愛国主義」であり、労働党幹部もその姿を見習わなければならないとしている。金正日さんの献身的な活動の逸話として、古い下着をすり切れても着続けたというものが登場する。その事実如何は別とし、党幹部は贅沢を慎み人民のために献身しろということが言いたいのであろう。

    これまで、金正日さんの祖国貢献としてまず挙げられたのが、「核保有国」化であったが、今回はこのことは出てこない。その代わりに「将軍様は、我が祖国が苦しかった試練の時期に、食料が不足して苦しむ人民を見て色々とお考えになったでしょうが、富強な祖国の未来のために貴重な資金をCNC化に回しました。心の中では涙ではなく、血の涙を流しましたが、国にあるお金の全てでも、ある限りの貴重な資金をCNC化に回された」と、金正日さんが食料購入に充当するための資金を未来の祖国の工業化のために使ったとしている。事実としては、CNC化よりも核・ミサイル開発に多くの資金を投入したのであろうが、金正日さんの「軍事優先路線」をうまく「人民生活優先」とすり替えるためのレトリックのようにも思える(もちろん、核・ミサイルの製造には、多くのCNC旋盤も使われたであろうが)。

    「労作」では、金正日時代の回顧部分で「指導者(首領)=国家」である図式を提示しつつも、「愛国心」を次のように説明している。つまり、「我々は、全ての党員と労働者が、自分の父母や妻子を愛することから始まり、自分が生まれ育った故郷の村と自分の職場を人を羨むことないように立派にし、自分の国、自分の祖国をさらに輝かすために、誠実な汗を流し、自身を捧げるという正しい愛国者になるように教育しなければなりません」としている。そして、「今、党事業が人との事業であるという言葉は多く使っているが、実際に党事業が人民の心の中に大切に抱かれている愛国心を呼び起こす事業として、人民の愛国的熱意による事業になることができていません」として、党幹部が人民が「愛国心を呼び起こせる」よう、模範を示すことを求めている。そのために「党幹部は、座って国を心配する憂国の志士になるのではなく、自身が先頭に立って祖国を支える本当の愛国者にならなければならない」と党幹部に綱紀粛正を求めている。

    労働党幹部や朝鮮人民は、この「労作」を読んでどう思っているのであろうか。

    「戦後北朝鮮に残された日本人遺骨の問題について 」(2012年8月14日 「内閣官房長官記者会見」)

    日本の「内閣官房長官記者会見」を本記事で取り上げるのは初めてであろう。昨日、日朝赤十字間で進められてきた日本人遺骨返還問題を政府レベルの協議に引き上げるという発表がなされた。

    首相官邸:「戦後北朝鮮に残された日本人遺骨の問題について 」
    http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201208/14_p.html

    なんと言っても、日朝赤十字協議が行われた直後に政府がこの問題に関与することを発表したのは実に興味深い。赤十字社側から北朝鮮が「真剣だ」という報告を受けたということをその理由としているが、これまでのスタンスであれば、拉致問題解決がなければ北朝鮮との接触をしないという理由で逃げたであろう。

    しかし今回は、8月29日に北京で行われる予備協議で拉致問題を含むように北朝鮮に求めるという前提で北朝鮮側との接触を決めた。この点については、拉致問題を盾に拉致問題解決を遅らせてきた政府のスタンス変化を評価できる。前から主張しているように、日朝間には拉致問題に止まらず、核・ミサイルという現在進行形の日本国民の生命・財産に直結する問題が存在するので、会議の直接的な議題には含めないにせよ、こちらの問題解決にも繋がるような結果を出してもらいたい。官房長官は、記者会見で「六者とは別途に」という趣旨の発言をしたが、特に米国は、拉致問題以上にそちらに注目しているはずである。現時点で、この問題に関する米国務省の談話はリリースされていないが、恐らく今日リリースされる定例記者会見のスクリプトに記者からの質問に答える形で含まれるであろう(不思議なことに、これまでの定例記者会見で日朝赤十字間接触について、記者は全く質問しなかったのだが・・・)。

    では、なぜこの時点で日本政府はそのスタンスに変化を見せたのであろうか。まず、北朝鮮が持ち出してきた日本人遺骨の収集問題というのが、日本国民を納得させるのに必要十分な問題であるからであろう。奇しくも8月15日前日の決定である(この点について、北朝鮮は計算済みのはずである)。また、金正恩体制が成立し8ヶ月が過ぎ、表面的には、金正日体制と異なる方向に進もうとしているかのごとくみえるなか、政府としてもそろそろ感触を探る時期が来たという判断であろう。

    しかし、その裏には日韓関係と民主党政権の事情があることも間違いない。官房長官は「北朝鮮との接触については、米韓政府と十分な協議をしている」と答弁しているが、米国はさておき、今回の決定は明らかに李明博竹島訪問への報復の要素が含まれている。南北関係が良好な時期ならまだしも、軍事政権後最悪ともいえる状況の中で、日本政府が韓国と十分な協議をすることなく(恐らく、今回は韓国側へは接触するという通告のみなされたのではないか)北朝鮮と接触をするというのは、李明博政権にとっては不快極まりないはずである。過去記事にも書いたように、北朝鮮側は日韓関係のひびを日本側に取り入るという形でうまく利用したということになる。

    また、支持率が大きく低下した野田政権が、解散総選挙に向けて大きな賭に出たということも間違いない。「大きな賭」とはいうものの、勝てば儲けもの、負けてもあまり失うものはないという判断であろう。というのは、北朝鮮との接触で拉致問題まで含めた協議が決まり、拉致問題について何らかの進展がみられれば、国民はそれなりの評価をするであろう。解散総選挙は9月末か10月に行われるのであろうが、民主党政権は「拉致問題解決に向けて進展」という事実だけを示しておけば、その結果が出るのは半年ぐらい先になるであろうから、選挙には影響がない。また、北京の予備接触で「拉致問題を含めない」という結果が出たとしても、「では、日本人の遺骨などいらん」と席を立つこともできないであろうから、「拉致問題解決には繋がらなかったが、遺骨は持ち帰りました」ということで、プラスにはならずとも、国民からネガティブな評価は受けないという判断があるはずだ。

    では、北朝鮮はどう出るのか。上にも書いたように、北朝鮮は諸般の状況を十分に計算した上で日本人遺骨問題を持ち出してて来たはずである。奇しくも、李明博竹島訪問がその追い風となっている。北朝鮮が求めるものは、当面は自然災害に対する日本からの人道支援であろう。赤十字接触という糸口を作ったのもそのためであることは間違いない。赤十字間の接触では「その対価を求めてきていない」ということであるが、当然、「では」という話になるはずだ。拉致問題を議題に含めるのかどうかについてだが、この点についても十分に計算しているはずである。政府間接触となれば、日本がそれを求めてくるということは分かりきっているからである。ただし、「じゃ、遺骨もいらないのね」という強気な態度に出てくるのか、それとも「解決済み」を崩す巧妙なレトリックを使って拉致問題を議題に含むのかについてはなかなか予測がつけにくい。しかし、金正恩政権が掲げる人民生活の向上のためには、日本との関係改善が重要(必須ではない)であることは間違いないので、私は後者ではないかと考えている。しかし、北朝鮮における拉致被害者の現状については、脱北者情報などを通じて流れてきてはいるが、北朝鮮も拉致被害者情報をそれほど体系的に管理しているとも思えないので、拉致問題に着手するにしても、日本をどのような形で納得させるのかというのも難しい課題となろう。

    別記事にしようとは思っているが、米国も水面下で北朝鮮との接触を始めているようである。残念ながら、米朝2.29合意は中断されてしまったが、日朝8.29予備会談は前進することを願っている。

    「20時報道」:全国8月3日人民消費品展示会開幕(2012年8月3日 「朝鮮中央TV」)

    「20時報道」で「人民消費品展示会」が北朝鮮各地で開催されている様子を紹介している。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-15.flv

    「8月3日」にこうした展示会が開催される由来については調べてみる必要があるが、恐らく、かつて金日成さんか金正日さんが出した消費物資生産拡大の指示と関連があるのであろう。

    「20時報道」ではインタビューに答える展示会関係者の女性が「昨年と比べ、質も向上し、種類も2.1倍に増加した」と答えている。しかし、映像に映し出される製品を見てる限りでは、衣類、靴、陶磁器、バケツなどのプラスチック製品がほとんどである。「人民消費品」というカテゴリーの展示会なのでそうなのかもしれないが、軽工業品の中でも手工業製品に近い物が多い。

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-15.flv

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-15.flv

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-15.flv

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-15.flv

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-15.flv

    ミッキーマウスの鞄
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-03-15.flv

    「<記録映画>敬愛する最高司令官金正恩元帥様がルンラ人民遊園地1段階建設事業を精力的に指導」:会釈する金正恩夫妻、妹金ヨジョンの動き(2012年8月2日 「朝鮮中央TV」)

    韓国「中央日報(日本語版)」に掲載された「兄の金正恩が敬礼する後ろで「くすり」…統制不能の妹金ヨジョン」という記事を旅行先で読んで何の話かなと思っていた。

    「中央日報」記事:
    http://japanese.joins.com/article/045/157045.html?servcode=500§code=500

    そしたら、「朝鮮中央TV」が金正恩さんのルンラ遊園地現地指導の動画を「記録映画」として放映していた。どうやら、この中に「中央日報」は金ヨジョンさんを見つけたようだ。さすがに新聞記者だけあってよく見ている。この記事を読まなければ、私は完全にこの女性の動きは見逃していたであろう。uriminzokkiriで配信された動画の解像度ではこの女性の顔までは確認できないが、背丈や髪型、また「中央日報」が書いているように厳重警備区域内で自由奔放に動き回っている様子からすると、金ヨジョンさんなのであろう。詳細は、上記「中央日報」記事を読んで欲しいのだが、「兄が花束を受け取り挙手敬礼をするとおもしろいというように大笑いし手を叩いた」という場面以外は、「朝鮮中央TV」の動画で確認できた。

    花壇に立つ金ヨジョンさん(白い服を着た男性(金永南)の左)
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-30-12-y.flv

    花壇を飛び越して道を渡る金ヨジョンさん(右端)
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-30-12-y.flv

    金正恩さんの背景に立つ金ヨジョンさん
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-30-12-y.flv

    いずれの写真からも彼女がその他の随行者とは離れて立っていることが分かる。ただ、彼女がじゃじゃ馬なのでそういう行動をしているのか、敢えて分けられているのかは何とも判断が付かない。また、23才の若い娘が、兄貴のくそまじめなそぶりを見ておもしろがっているのも、分からないではない。

    また、この動画では金正恩夫妻がルンラ遊園地の各部屋に入る際、職員に会釈をしている姿が数回映し出されている。

    金正恩さんに続き会釈をする李雪主夫人
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-30-12-y.flv

    会釈をする金正恩さん
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-30-12-y.flv

    キャプチャーした静止画では分かりにくいかもしれないが、明らかに会釈をしている。金正日さんはこのような場面では、片手を挙げながら入ってきていたはずだが、謙虚さをアピールするための演出かもしれない。これまで、彼が登場する動画では、会釈をする場面はなかったと記憶している。

    「20時報道」:オム・ユンチョル選手重量挙げで金メダル(2012年8月5日 「朝鮮中央TV」)

    フィリピン滞在中に見ることができなかった「20時報道」を遡ってみているところである。そしたら、北朝鮮のオム・ユンチョル選手が男子56キロ級重量挙げで金メダルを取ったというニュースがあった。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-05-17.flv

    北朝鮮は、今回のオリンピックで重量挙げで3つ、柔道で1つの金メダルを獲得した。

    「毎日新聞」:「<ロンドン五輪>企業から手厚い支援…韓国 金4個…北朝鮮」
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120813-00000080-mai-spo

    これらについては、また別の「20時報道」で紹介されているのであろうが、今まで見てきた「20時報道」では初めての金メダル紹介である。また、上記「毎日」記事には、北朝鮮のテレビ局がオリンピック放映時間を増やしたと書かれているが、こちらについてもuriminzokkiriにアップロードされているファイル上ではまだ確認されていない(ざっとみただけであるが、それらしきタイトルのファイルはないようである)。

    「20時報道」では、オム・ユンチョル選手の家族や中学時代の先生が紹介されている。ユンチョル選手は中学時代に重量挙げの基礎を学び、鴨緑江体育団に入団したという。また、お姉さんも重量挙げをやったことがあるようで、重量挙げ家族のようだ。お姉さんは、インタビューの中でユンチョル選手は自分がやると決めたことは絶対に諦めない性格だと語っている。このような性格が、今回の金メダル獲得に繋がったのであろう。ユンチョル選手、おめでとう。

    オム・ユンチョル選手
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-05-17.flv

    鴨緑江選手団での練習か
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-05-17.flv

    金メダル獲得
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-05-17.flv

    オム・ユンチョル選手の家族、番組では中央左のお姉さんと同右のお父さんだけが紹介されている
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-05-17.flv

    「独島強奪に狂奔する日本の図々しい醜態」;李明博訪問との関連(2012年8月13日 「朝鮮中央通信」)

    北朝鮮が8月10日に強行された李明博さんの竹島(独島)訪問をどのように見ているのかを示す記事が「朝鮮中央通信」で配信された。

    北朝鮮も韓国同様に竹島の領有権を従来から主張してきているが、宿敵の「ネズミ明博」の竹島訪問を「南朝鮮の現当局者が独島を行脚した」と名前を伏せて伝え、それについて「南朝鮮の各界では親日売国奴の正体を隠し、憤怒した民心を落ち着かせ、統治危機を避けるためのものであると非難声が上がった」と伝えている。そして、李明博訪問に抗議する日本政府の対応を非難しながら紹介し、これに対し韓国が「低姿勢」で「今月中旬に予定されていた独島防御訓練を延期した」としている。

    北朝鮮としては、李明博政権下での南北関係では「敵(日本)の敵(韓国)は(北朝鮮の)見方」という構図を作ることもできず、苦しい説明をしている。北朝鮮は、「朝鮮中央通信」などで繰り返し日韓「軍事情報に関する包括的保全協定(GSOMIA)」の締結に向けた動きを非難してきたが、日韓関係にひびが入るということは、ある意味、いずれの側、特に韓国に取り入るチャンスができたということになる。それにもかかわらず、李明博政権を非難しているのは、レイムダック政権を完全に見放しているということであろう。やはり、大統領選挙前の南北関係改善は全く期待できないようだ。

    「時事通信」:「竹島防衛訓練、月末に延期」
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120813-00000052-jij-int

    それにしても、李明博さんの竹島訪問には全く失望した。失望したのは、彼が竹島を訪問したという事実についてではなく、日本を国内政治に利用したことである。李明博政権下では、駐韓日本大使館前慰安婦像建立など、慰安婦問題がくすぶってはいたが、日韓関係は比較的良好であった。その意味で、ノ・ムヒョン前政権でひびが入った日韓関係を見事に修復したといえる。6月の総選挙も与党に有利な結果となり、日韓GSOMIAを秘密裏に進めたという批判があるにせよ、12月の大統領選挙でもセヌリ党候補が有利になりそうな状況の下で、竹島を訪問する必要がどこにあるのか。そもそも、韓国は竹島を実効支配しているのだから、無意味な側面で竹島カードを使うなど、外交的センスが全く欠如している(8月15日を避けたのがせめてもの慰めか)。「朝鮮中央通信」の記事の朝鮮語タイトルでは、「환장(換腸)」、つまり「마음이나 행동 따위가 비정상적인 상태로 달라짐(気持ちや行動などが非正常的な状態になる)」(http://krdic.naver.com/detail.nhn?docid=43190900)という言葉で日本を非難しているが、私にいわせれば李明博さんこそが「환장(換腸)」したとしか言いようがない。

    繰り返すが、ここでは竹島の領有権を巡る議論をするつもりはない。いいたいことは、実効支配をしている係争地をそんなにチープに国内政治のために利用すべきではないということである。もちろんこれは、竹島にだけ当てはまる話ではなく、日本の尖閣、ロシアの北方四島についても同じことがいえる。

    「20時報道」:温泉マーク、フィリピンの洪水(2012年8月10日 「朝鮮中央TV」)

    「朝鮮中央TV」の「20時報道」を見ていたら、日本で一般的に使われている温泉マークが付いたヤンドク郡にある温泉保養所の様子が紹介された。

    http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-10-19.flv

    温泉マークの由来についてwikipediaなどで軽く調べてみたが、どうやら国際的な地図記号ではなく、日本独自のマークのようである。19世紀のドイツにその起源があるという説が有力らしいが、現在もドイツで使われているのであろうか。今度、ドイツ人の友人に聞いておく。

    韓国では「沐浴湯」(公衆浴場)や温泉浴場に温泉マークが付いているのはよく見た。また、記憶が曖昧ではあるが、かつて台湾で温泉に行った際にもこのマークが書かれていたような気がする。韓国や台湾ではあまりそれに対する違和感はなかったのだが、なんと北朝鮮の保養所に温泉マークがいくつも描かれているのを見て、「自主の国」が不思議なところで「日帝」の遺産を引きずっているものだと感じた。

    ともあれ、温泉が湧き出す地にこのような保養所を建設し、朝鮮人民が利用できるようにするのはよいことだと思う。

    保養所の様子
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-10-19.flv

    温泉プールで遊ぶ子供たち
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-10-19.flv

    話は変わるが、同じ「20時報道」の中でフィリピンの洪水について触れている。過去記事にも書いたが、「20時報道」ではしばしば海外の自然災害などについて番組の最後の方(uriminzokkiriにアップロードされているバージョン)で伝えているので、フィリピンの洪水を伝えること自体は珍しいことではない。実は、8月上旬私はフィリピンにおり、マニラでこの洪水にもろに直面した。下のキャプチャーでは、意図的にか外国メディアが報道した米国大使館前の映像を映し出しているが、私は米国大使館に隣接したホテルに泊まっていたのでその偶然性が何かおもしろかった。

    冠水したRoxas Boulevard(字幕は「フィリピンで台風被害」)
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-08-10-19.flv

    私は、フィリピンにはほとんど観光で行くだけで、政治・経済については度素人であるが、スペイン時代の地主制度(資産)をほぼそのまま引き継いだ資本主義経済だと思っている。農地改革が不徹底だった上に、富の配分システムがきちんと機能していない。また、官僚にも汚職が蔓延しているという。フィリピンのストリートチルドレンを見ると、どうも脱北者が流す北朝鮮の子供乞食(コッチェビ)の画像と重なってしまう。社会体制こそ異なれど、何か共通しているのではないだろうか。農地改革は金日成さんがやったとしよう。富の配分システムと官僚汚職の根絶、そして何よりも経済の立て直しが急務だ。

    そして、帰路の機内で「善き人のためのソナタ」というドイツ映画を見た。旧東ドイツで秘密警察の住民監視の実態を基にしたストーリーであるが、これもまた何か北朝鮮を考えさせる映画であった。残念ながら、到着までに全編を見られなかったので、レンタルビデオ屋で借りてこようと思っている。

    と、どこにいても北朝鮮を考えてしまうこの頃である。

    「米国務省定例記者会見」:米朝非公式接触、人道援助(2012年8月1日 「U.S. Department of State」)

    米国務省定例記者会見でスポークスマンが米朝非公式接触と人道援助について記者の質問に答えている。

    http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/08/196015.htm

    会見では記者の「前国務省関係者が北朝鮮代表とシンガポールで先週会ったことについて国務省は何か述べることはあるか」という質問に対し、国務省スポークスマンのベントレルさんは「そういう事実は知っているが、非公式なもであり、米政府関係者は関与していない」と答えている。米朝接触では従来もそうであるが、はじめから米国政府関係者が正面に出て行うことはないので、米国と北朝鮮の間で「非公式」という形を取りながらも「公式接触」に向けた何らかの意見交換がなされたのではないかと思われる。

    当面の課題としては干ばつや水害に見舞われた食料・栄養援助であるが、記者もそれを感じたのか「北朝鮮の洪水で120人の死者が出た」と前置きをした上で「北朝鮮は米国政府に洪水被害に対する援助を求めたのか」と質問している。これに対してベントレル報道官は「我々は最近の洪水だけではなく、全体的な北朝鮮の人々の状況に深い関心を抱いている。しかし、米国政府は北朝鮮から何の要請も受けておらず、北朝鮮が他国にそうした要請を出したとは現時点では認識していない」と回答している。これに対して記者が、「米国は洪水被害に対する支援をする意思があるのか」と質問をすると、同報道官は「見込みでは動かない。もし要請があれば、それについて注意深く検討はする」と回答している。

    シンガポールでの接触は「非公式」という立場なので、例えその席で北朝鮮側から援助要請があったとしても国務省は「知らない」としかいえないであろう。ただ、これまでのように「北朝鮮のように信じられない政府には支援することはできない」あるいは「難しい」と回答するのではなく、言葉を選びながら「検討する」と前向きな答弁をしていることも注意しておかなければならない。

    北朝鮮も90年代半ばの洪水被害時と異なり、今回は干ばつ被害から始まり洪水被害に至るまでかなり詳細に状況を伝えている。これは、90年代に被害状況を公表せず、また国際社会に援助を求めなかったことが、結果として少なく見積もっても数十万の餓死者を出したという反省に基づいた行動ではないだろうか。8月13日の「朝鮮中央通信」は「朝鮮で記録的な高温現象」として、8月上旬に北朝鮮各地の「平均気温が平年より3~6度高い」と伝えている。この報道では農作物に対する直接的な影響には触れていないが、当然、何らかの影響が出るであろう。

    国際機関やNGO団体が水害状況の調査を開始したというニュースも日本や韓国の報道で伝えられているが、自然災害については、北朝鮮も時機を逸しないよう積極的に国際社会に援助を求め、また国際社会もそれに対しては「核・ミサイル」問題と切り離して、援助の手をさしのべるべきであろう。

    「朝鮮で部門法が新たに制定された」(2012年8月13日 「朝鮮中央通信」)

    「朝鮮中央通信」が「最近、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会では、大気汚染防止法と貿易貨物検収法を新たに採択し発表した」と報じた。

    記事によると、「大気汚染防止法」は「大気汚染物質の排出および浄化、大気環境の保護するための原則的問題を規制」することで「人民の生命と健康を保護し、生態環境を改善する」としている。また「貿易貨物検収法」は「貿易貨物の検収申請文献の提出とそれぞれの検収場所で貿易貨物の検収を行う際に守らなければならない法的規定」を定め、「対外貿易で信用第一主義原則を守り、国家の対外的権威を保障する」ことを目的とするとしている。

    「大気汚染防止法」については、5月9日の「労働新聞」に掲載された金正恩さんの第二の「労作」である「国土管理」に関する談話で示されたことを法制化したものであろう。北朝鮮の大気汚染物質の主たる要因は工業燃料や発電、暖房などに使われる石炭から輩出される煙であろう。これまで、「朝鮮中央TV」などでは、着火性が悪く熱量が低い石炭に加える石炭に加える添加剤の新たな開発については伝えてきたが、その際に「排出物」については触れられなかった。今後は、この法律の制定により排出物の浄化についても研究されるのであろう。

    「貿易貨物検収法」は、条文が公表されないと、今一つ何をするのかよく分からない。「国の対外的権威を保障する」としているところからすると、北朝鮮が輸出する品目についてその質や量を保障するための検査を厳格に行うというようにも読み取れるが、人民軍などが独自のルートで輸入している中国からの貨物に法の網をかけて労働党が管理・監視できる法的根拠を強化したようにも読み取れる。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「朝鮮中央TV」ワッチャー

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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