「朝鮮労働党中央委員会政治局、党第7回大会を招集することを決定:2016年5月初め (2015年10月30日 「朝鮮中央通信」)

    30日、「朝鮮中央通信」が、2016年5月初旬、「労働党第7回大会」を開催することを「党中央委員会政治局」が決定したと伝えた。

    開催理由は、「主体革命偉業、社会主義強盛国家建設偉業を遂行することにおいて、世界的な変革が起こっている我が党と革命発展の要求を反映」するとだけされている。「世界的な変革」をどのように解釈したら良いのかは分からないが、まだ半年後の話なので、その間には色々なことが起きるであろう。

    第6回大会は1980年10月。大会は5年に1度開催することになっている。金正恩体制発足から5年が経過するタイミングで開催する党大会は、規定に従った党運営を金正恩がしていることを示す所に一義的目的があるのではないだろうか。

    「イラン、新世代長距離弾道ミサイルを試験発射、官営メディア報道」:ダブルスタンダートに北朝鮮は注目か (2015年10月12日 「CNN」)

    オバマと朴槿恵の共同記者会見のビデオを見ていたら、米国記者がイランの長距離弾道ミサイル試射について「何らかの制裁はあり得るのか」とオバマに質問したのに対し「これまで同様、イランに対する制裁を見直す」と答えている。イランのミサイル発射については全くノーカバーだったのだが、慌てて過去記事を探してみると、いくつか出てきた。

    CNN, "Iran test-fires new generation long-range ballistic missiles, state media report", http://edition.cnn.com/2015/10/11/middleeast/iran-ballistic-missile-test/

    記事によると、イランに対しては、北朝鮮に対してと同様に「安保理決議1979」で「弾道技術づを使った発射」が禁止されており、今回のミサイル発射は明らかに決議違反である。米国とイランは「核開発凍結」で一応合意状態にあり、その中でもミサイル発射に米国はどう反応するのかを北朝鮮は注視しているはずである。米国が何もしなければ、北朝鮮も「核開発凍結」、ロケット発射継続というオプションを提示する可能性はあるが、イランと異なり北朝鮮はとりあえずは「核保有国」である。

    南北関係、対中関係も含めて、しばらくは北朝鮮がロケットを発射する可能性は低いはずであるが、米国とイランの関係を見ながら、次の一手を考えているはずである。

    「北南労働者サッカー大会開催」:対南関係改善の兆し (2015年10月29日 「朝鮮中央通信」)

    29日、「朝鮮中央通信」が、北南の労働団体間のサッカー試合が行われたと報じた。書かなければならないとは思っていたのだが、このところの「青峰」、「功勲・モランボン」、「1万人大公演」で盛り上がってしまい、こちらの記事が書けなかった。

    8月の地雷事件、その問題を協議するための「北南高位級緊急接触」、そして金剛山での離散家族再会、そして今回の韓国政府が許可した労働者団体間のサッカー試合、関係改善に向けた順調な流れである。

    その系で、遅ればせながら2015年10月中旬に朴槿恵が米国を訪問し、16日にオバマと共に行った共同記者会見のビデオを見た。

    the WHITE HOUSE, "Remarks by President Obama and President Park of the Republic of Korea in Joint Press Conference", https://www.whitehouse.gov/videos/2015/October/101615_JointPressConference.mp4

    日本のメディアでは、「『北朝鮮の核開発認めない』米韓首脳会談で声明」などと報じているが*、確かにオバマが「朴大統領と私は、北朝鮮を核保有国と認めない」と発言はしているものの、朴槿恵は北朝鮮を刺激する言葉は上手く避けている。

    *例えば、
    AABニュース、、「『北朝鮮の核開発認めない』米韓首脳会談で声明」、https://www.aab-tv.co.jp/news/ann_shownews.php?id=000060711&cat=4

    特に、「並進路線」に直接的な言及をすることもなく、また「人権」にも触れていない。私は、共同記者会見のビデオを見ることなく過去記事を書いたので、日本の報道だけを受け、北朝鮮が韓国に対して激怒するものと予想したのだが、このことに対し、北朝鮮はほとんど反応をしなかった。

    しかし、今日、ビデオを見てみると、朴槿恵が自制していることがはっきりと分かる。言うべきことはオバマに言わせているものの、彼女の口からは「最高尊厳」を冒涜するような言葉はほとんど出していない。せいぜい習近平の言葉を引用しながら「北朝鮮の核が、東北アジアやユーラシアの発展を阻害している」と述べているだけである。朴槿恵ははっきり言わなかったが、これぞ習近平の「一帯一路」の東の起点のことで、本当ならば韓国を起点にしたいのだが、北朝鮮のせいで起点とできないという発想に繋がっているし、朴槿恵にそのようなことを言ったはずである。

    また、10月24日にNLL付近で発生した韓国軍艦船による人民軍警備艇に対する警告射撃についても、「南朝鮮軍部好戦狂共が衝撃的な事件をでっち上げ、対決を追い求める悪習を捨てることができず、無謀な軍事的妄動にしがみつき続けるなら、予測できない武力衝突が発生し、北南関係が再び8月合意以前の極端な状況に至る」と警告はしているものの、この警告も「軍事委員会」や「西部地区司令部」により出されたものではなく、「祖国平和統一委員会スポークスマン回答」の形を取っている。北朝鮮側の事態をエスカレートさせたくないという意の表れであろう。

    『労働新聞』、「북남관계가 파국에 처하게 되는 경우 그 책임은 전적으로 남조선당국이 지게 될것이다 조국평화통일위원회 대변인대답」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-10-26-0031

    そんな中、韓国当局は「韓国労総」と「民主労総」が訪朝し、サッカー交流をすることを許可した。試合は「韓国労総」チームと北朝鮮の「職総タバコ連合」チーム、韓国「民主労総」チームと北朝鮮「労総主と建設」チーム間で行われ、両試合で北朝鮮チームが勝った。恐らく、北朝鮮チームはセミプロ、韓国チームはアマチュアレベルではなかったのだろうか。そのうちに試合の様子は「朝鮮中央TV」で放送されるであろうから、それを見れば実力の差は把握できると思う。

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    Source: 『労働新聞』、「민족의 화해와 단합,평화와 통일을 위한 북남로동자축구대회 진행」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2015-10-30-0023

    南北朝鮮がお互いに自制し、南北関係が改善することはよいことである。しかし、この関係改善の立役者は、どうも中国のような気がしてならない。「抗日戦争記念行事」で朴槿恵を大歓待、崔龍海を冷遇し、「中国は韓国の見方ですよ」とばかり振る舞い、「労働党創建70周年記念行事」出席者を巡り北朝鮮にプレッシャーを掛け、「(当面の)核・ロケット実験中断」と南北関係改善への努力の約束を取り付けた上で、劉雲山を派遣して金正恩と友好関係を演出する。もちろん、裏では経済的なご褒美の約束もなされたことであろう。

    ワシントンでの合同記者会見では、韓国記者が「米朝関係に(中国のせいで)ヒビが入っているのでは」と質問したが、オバマは「中国と韓国が良好な関係にあることはよいことだ・・・しかし、中国が国際ルールに違反したときは、はっきりと発言すべきである」と語っていた。そして、南シナ海で緊張が高まる中、韓国は立場を明確にすることを一旦留保。どうするつもりなのだろうか。

    「朝鮮労働党創建70周年慶祝 1万人大公演」:凄い! (2015年10月27日 「朝鮮中央TV」)

    今、録画したものを見ているが、子供の歌の『愛国歌』からはじまる。

    カメラが凄い!ヘリ撮影しているかも。

    これは、「アリラン祭り」の比ではない。

    ライトニングが凄い。

    「朝鮮芸術映画」の中に出てきた俳優達が出てくる。
    彼らの今を見られるのは貴重だ。

    1万人で歌う『白頭山に行こう』、実に壮大。

    花火も凄い!

    これは、勿体ぶった公開の価値がある。

    16時19分(PST)から1部と2部に分けて放送。
    凄い長時間番組。

    高齢者「モランボン楽団」も登場。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    実は、1969年9月に組織された、「初の女性器楽重奏組」の奏者達。「モランボン楽団」の先祖であろう。この当時から、「女性楽団」があったということのようだ。お年寄りながら、演奏はとても素晴らしい。感動してしまう。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    そこで、「将軍様」登場。やはり、この「女性器楽重奏組」も、1969年9月に「文化芸術部部長」に就任した「将軍様」の功績なのであろう。女性楽団のルーツは、「将軍様」といってもよさそうだ。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    そして、女性楽団員に祝福されながら堂々と歩く「将軍様」。デレデレ「元帥様」とは、ちょっと差が出てしまった。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「モランボン楽団」の「声楽組」の源流と思われる女性コーラス。今のところ、名前は紹介されていない。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    歌う声は、普通の声。「モランボン楽団」の「声楽組」が出す、あの独特の声ではない。

    「ポチョンボ」。そして、使っている楽器は当時のものか?当時に詳しい方、コメントでヘルプを。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「モランボン」の「歌唱組」の20年後を見ているようだ。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    <明日の予告>
    明日も20時頃(PST)から「1万人大公演」を放送すると。

    「ポチョンボ」の「女子力」はなかったということのようだ。「将軍様」は、演奏をなぜオッサン(今となっては)にやらせたのだろうか。

    しかし、声は素晴らしい。誰が歌っているか分からないが、とてもよい声だ。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    『開けてくれるな平壌の夜よ』を熱唱する李ブンフィl(43)。年齢を出すところが、北朝鮮の特徴。この人の声もよい。この歌は放送終了直前によく流れているが、歌っている様子を見るのはじめて。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    しかし、「ポチョンボ」の曲目は多い。やはり、一世風靡した楽団なのだろう。『くちぶえ』もやはり出た。20年以上前にこの歌を聞いたときは、これが北朝鮮の歌かと感動したものだ。

    作曲家などのインタビューが入り、第2部に

    「旺載山楽団」が登場し、『タンスメ』が初演。『タンスメ』は「モランボン楽団」の楽曲という認識だったのだが、違ったのか。ただし、『覇権をタンスメ』がタイトル。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「カワイィ」も出ている。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    こんな「カワイィ」も。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「旺載山」のギターもなかなか決まっている。この番組は、新参者にとっては北朝鮮音楽研究のバイブルのようだ。

    ざっと聞いた感じ、「旺載山」の曲目はあまり最近演奏されていないようだ。単純に、新参者の私が初めて聞くような曲目が多いからだが、最近の曲はしっかり聞いているので、この観察は正しいと思う。

    ヘリから撮影されたと思われる映像。ドローンではないと思う。オリンピックの開会式などでよく使われるような、カットが入っている。背景の音楽は『将軍様が白馬に乗り走られる』。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「思想・精神的」に問題がありそうでなさそうなフラフープの踊り。この画像からは、腹を出しているのか、あるいは腹部の布が透き通っているのか、肌色の生地なのかは判別できない。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「旺載山」のオリジナルメンバーは知らないが、後ろでギターを弾いている女性は若そうに見える(歌手は40代)。「見える」だけかもしれないが、もし本当に若いとすると、「旺載山」もメンバーを補充しながら存続していることになる。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    タップダンス。これは「カワイィ」に入らないか。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「大公演」はクライマックスへ。『我々の銃槍の上に平和がある』で、破れた星条旗。それを見て、手拍子を打つ外国人。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    ここぞとばかりに『金正恩将軍賛歌』
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    待ってました、やっと「元帥様」登場。この「大公演」で一番多く登場したのが「将軍様」。次いで「首領様」。「元帥様」クライマックスで。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「元帥様」への誓いの言葉があり、ラストは『行こう、白頭山へ』。「祝砲」も打ち上がり、この記事の冒頭に戻る。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    こんなに凄い「祝砲」は見たことがない。それこそ、戦争が始まったような轟音。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    「息子よ、孫よ、よくやった」とさぞかしお祖父さんもお父さんもお喜びであろう。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    しかし、ここまでやってしまうと、これからの「祝砲」が大変そうだ。
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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

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    Source: KCTV, 2015/10/27放送

    さて、この「大公演」、「元帥様」が劉雲山と共に観覧したものだろうか。

    <青峰楽団>『田舎の競馬(草競馬)』:訳詞が「思想・精神的」によろしくない (2015年10月27日 「朝鮮中央TV」)

    「青峰楽団」と「モランボン楽団」公演をmp3に変換し、運転しながら聞いていた。映像を見ずに、音だけ聞いていると、またいろいろなことが発見できる。往路では「青峰楽団」を聞いたので、復路では「功勲・モランボン」を聞くつもりだ。

    「青峰」の「田舎の競馬」であるが、訳詞が「思想・精神的」によろしくない。実は、「青峰」がこの歌を歌ったとき、「競馬」はまずいと思い、すぐに『朝鮮語大辞典』を調べた。結果、「馬の競走」という解釈がされており、賭博には全く触れられいなかった。お金を賭けなければ、単純なスポーツで、「ミリン乗馬クラブ」でも競技会が開催されているのかも知れない(レース用のコースではないような気もするが)。

    ところが、今日、車中で訳詞を聞いていたら、「俺は速いおまえに賭ける」、「ポケットにはコインがいっぱい」、「おまえが勝てば、大金持ちだ」のような訳詞となっている。この訳詞は、明らかに賭け事について歌っており、賭博が禁止されている北朝鮮では「思想・精神的」に非常に良くない内容となっている。しかも、賭け事を明るく楽しく歌い上げている。例え、「外国の歌」であっても、ややもすれば賭け事を奨励するような歌は問題とされるのではないだろうか。

    私の知る限り、北朝鮮では、彼の国のように賭博一般を禁止しておきながら、公営賭博だけは許可するという実態はないはずである(ましてや、カジノまで拡大すると彼の国では言っているのだから)。もちろん、彼の国からのグレーな換金システムを利用した実質賭博の収益金は、北朝鮮を潤わせててきたのだが。

    モランボン楽団階級昇格者整理、「カワイ」シリーズ (2015年10月26日 「朝鮮中央TV」)

    例によって、顔と名前がきちんと結びついていないので、歌手の名前が出た人物で確認しておきたい。2名出ている場合、間違っている可能性があるので、その場合は、コメントでご指摘いただければ幸いである。

    <追記>
    早速、逆だというご指摘をいただき。差し替えておいた。「カワイ」も「カワイィ」に変更。

    チョ・グッヒャン(『想いは私の幸福』デュオ):陸軍中尉
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    Source: KCTV, 2015/10/21放送

    金ユギョン(『想いは私の幸福』デュオ):功勲俳優授与、陸軍大尉
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    Source: KCTV, 2015/10/21放送

    「カワイィ」とは、こういうことか。
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    Source: KCTV, 2015/10/21放送

    リュ・ジナ(『運命の手』:陸軍中尉
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    Source: KCTV, 2015/10/21放送

    「カワイィ」2。楽曲は『見てみろとばかりに』。確か、ツイッター風の記事を書いた中で、「go! go!」とかけ声をかけたのがこの曲であった。曲のタイトルに合った踊りと演奏。「モランボン楽団」はこのラインも是非残して欲しい。
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    Source: KCTV, 2015/10/21放送

    右上円内で、ソプラノのような声で歌っているのは誰か分からない。コメントでご教授を(リュ・ジナ?)。このような歌わせ方もこれまではあまりしなかったし、差し込み画像も出さなかったような。今回、敢えてその画像を使っているのは、このスタイルを相当意識しているのかも知れない。

    <追記>
    円内は朴・ミギョン陸軍中尉だということを教えていただいた。
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    Source: KCTV, 2015/10/21放送

    ということで、名前が出ていたのはわずか3人。それ以外は、コーラスだったので個別の名前は分からなかったが、「カワイ」(「カワイィ」へ変更)も見つかったので良いことにする。

    <追記2>
    新軍事称号授与式の様子が「17時報道」で紹介された。

    表彰される金ユギョン陸軍大尉
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    Source: KCTV, 2015/10/26放送

    その他のメンバー
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    Source: KCTV, 2015/10/26放送

    10月19日の「青峰楽団公演」、当日放送中止に、軍事象号昇格と叙勲、「元帥様」の指導力、軍と党の葛藤? (2015年10月26日 「朝鮮中央TV」)

    コメントで韓国・統一部の「北韓TV番組編成表」に記載された「青峰楽団公演」についての情報を頂いた。同編成表は、私もしばしば参照しており、最近、少し検索方法に変更があったような気がしている。

    コメントは、同「編成表」10月19日に「青峰楽団公演」が「10月18日の再放送」として出ているというご指摘であったが、確かに出ているものの放送はされていない。同「編成表」は、「朝鮮中央TV」が放送の最後に流す翌日の「放送順序」を基に作成されているようであるが、10月18日の「放送順序」では、「青峰楽団公演」の再放送が予告されていたのであろう。残念ながら、同日は、予告が始まった直後に録画が切れており、実際に確認はできない。

    しかし、19日15時00分(PST)から開始された「朝鮮中央TV」放送冒頭の「放送順序」予告では、20時40分(PST)から「青峰楽団公演」が放送されることになっている。
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    Source: KCTV, 2015/10/18 15時05分(PST)頃放送

    ところが、20時40分(PST)頃から放送されたのは「青峰楽団公演」ではなく、『私の教訓』という「朝鮮芸術映画」であった。『私の教訓』は、過去記事で紹介した記憶があるが、平壌の党幹部が山深い村に行き、地元の人民と共に働くという思想性が極めて高い映画である。
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    Source: KCTV, 2015/10/19 20時40分(PST)頃放送

    ということは、10月19日の放送開始時点では「青峰楽団」が予定されていたが、キャンセルされたということになる。17時30分(PST)頃放送された「この後の放送順序」を見ると、既に番組は変更されていることが分かる。北朝鮮では検閲に時間がかかるので、既に放送開始時点で番組が変更されていたにもかかわらず、放送開始直後の「今日の放送順序」には間に合わなかった可能性もあるが、17時半(PST)の「これ後の放送順序」には間に合ったということかもしれない。
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    Source: KCTV, 2015/10/19 17時30分(PST)頃放送

    拙ブログには、「1度しか放送されなかった」という事実からして、「青峰楽団」の「思想・精神的」位置の問題について書いており、それに関するたくさんのコメントも頂いているが、今回確認された時系列的なキャンセルの過程を見ると、意外と重大な問題となっているのかもしれない。

    予定されていたことかもしれないが、25日の「最高司令官命令」で「功勲国家合唱団」と『モランボン楽団」メンバーの軍事階級が格上げされ、さらに金ユギョンに「功勲俳優」勲章が授与されている。もちろん、デビューしたばかりに「青峰楽団」メンバーに対する叙勲がなくても問題はないが、「元帥様」が慌てて「青峰楽団」重視のスタンスから、「功勲合唱団・モランボン」に切り替えた感がないわけでもない。

    もしかすると、再び「青峰楽団」に対する「思想・精神的」問題が提起されたのかもしれない。他の団員を引き連れて夫人と共に観覧した「青峰楽団」が再び批判され、「元帥様」がスタンスを変えたとすると、「元帥様」の指導力・統率力に疑問符が付きかねない重大な問題である。軍部の「国家功勲・モランボン」派と改革的の一部党幹部の「青峰」派との対立の構図が描けるのかもしれない。たかが音楽ではあるが、それが政治であることは、先人の研究でも明らかにされているところである。

    先走った結論を出すべきではないことは分かっているが、「朝鮮中央TV」での放送中止の背景には、重大な問題があることは間違いない。

    <追記>
    既に頂いていたコメントであるが、18日の「明日の放送順序」では、20時50分(PST)から「青峰楽団」公演が始まることになっていたそうである。すると、19日朝の予告では、10分早まっていたことになる。予定されていた報道が一部なくなったからなのかもしれない。それが「青峰楽団」に関する報道であれば、なお興味深いところではある。

    「朝鮮人民軍最高司令官命令第00104号 功勲国家合唱団とモランボン楽団の軍事称号を昇格することについて」 (2015年10月25日 「朝鮮中央TV」)

    25日、「朝鮮中央TV」の放送開始直後、「朝鮮人民軍最高司令官命令」報道があった。金剛山での離散家族再会事業も進行中で、韓国と大きなトラブルもないので、何事かと思ったら、「功勲国家とモランボン」楽団員の軍事称号引き上げに関する報道だった。

    以下、「モランボン楽団」メンバーと分かっている名前と、それらしき女性の名前をピックアップしてみた。脱落している可能性もあるので、何かあればコメントでご指摘いただきたい。

    功勲国家合唱団の指揮者、チャン・リョンシクが陸軍中将に昇格された。
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    Source: KCTV, 2015/10/25放送

    陸軍大尉に「モランボン楽団」員らしき女性の名前が見える。金ヒャンスン、李ヘジョン、李ジョンフィ、李フィギョン、金ユギョン
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    Source: KCTV, 2015/10/25放送

    陸軍上尉に李ウンギョン、金ソンフィ、金ジナ
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    Source: KCTV, 2015/10/25放送

    陸軍中尉に鄭チソン、鄭ウンギョン、ハン・ウンビョル、シム・ソヨン、ホン・スギョン、チョ・ギョンフィ、金ジョンミ、ハン・スンジョン、金ウナ、リュ・ジナ、朴ミギョン、李スギョン、朴ソンヒャン、金ヒョシム、チョ・クックヒャン、オ・スヨン
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    Source: KCTV, 2015/10/25放送

    これで、再編成された「モランボン楽団」への「最高司令官」による確実なお墨付きが与えられたわけだ。一方で、このリストに入っていないソヌ等は、「モランボン楽団員」ではないことがほぼ確実となった。しかし、ドレスでデビューした「モランボン楽団」を人民軍に編入したのは「思想・精神的」問題が指摘されたからではないだろうか。白い軍服コスチュームで登場したときは、オケージョンに合わせた「衣装」だと思ったのだが、あの時から既に「軍人」の資格で登場していたのであろう。すると今後は、ドレス姿で演奏する「モランボン楽団」は期待できないということになりそうだ。

    一方で、「世界的楽団」、「国際楽団」という名目の下、緩い「思想・精神的」状態を許した「青峰楽団」をデビューさせたのであろう。「元帥様」は、「モランボン楽団」のマネジメントである意味批判を受け(もちろん、表だった批判であるはずはないが)、張成沢にその罪も着せて処刑、それにもかかわらず初期の「モランボン」路線で行く楽団を結成したく、それを「青峰楽団」としてデビューさせたのかもしれない。

    これで、両楽団のキャラクターがかなりはっきりしてきたと思うのだがどうであろうか。

    <新しく出た歌>『我々は党旗を愛する』 モランボン楽団の新曲 (2015年10月24日 「朝鮮中央TV」)

    10月24日の「朝鮮中央TV」で流れていた「モランボン楽団」の新しい歌。『我々は党旗を愛する』。

    とりあえず、日本語字幕を付けて、YouTubeにアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/C9_bjSLzKaY

    「朝鮮労働党創党70周年慶祝青峰楽団公演」:宴の後いろいろ、「女子力」がまずかったか (2015年10月18日 「朝鮮中央TV」) 

    「朝鮮労働党創党70周年慶祝青峰楽団公演」については既に記事にしたが、改めに見直しながら気付いた点について書いておく。

    まず、過去記事の中に「劉雲山ではないか」と書いたのがこの人である。顔も違うし、バッジも付けているのでもちろん違う。横に座っている夫人と思われる女性が若干派手だが。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    この公演では、『高くたなびけ我らの党旗』をメドレーの最初と終わりで2回演奏している。最初は現代風にかなりアレンジを入れたもの、最後は基本に近い形で歌っている。「党創建70周年慶祝」なので、この歌で挟んだのだろうが、敢えてアレンジを変えて歌わせているところなど、コメントでも話題になっているように、アレンジの違いを聞かせようとしたのだろうか。下の写真にある、最初に歌ったときの菱形のフォーメーションは、着ているドレスともマッチして美しい。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

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    Source: KCTV, 2015/10/18

    照明との関係かもしれないが、公演でソロ演奏をするなど活躍していたエレキの手垢らしきものがかなり気になった。この種の公演をする際、一般的に楽器を磨くのかどうか(ピアノは磨き上げているはず)は不明であるが、手垢のせいでボロく見えてしまう。それとも傷だろうか。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    これまでも普通に置かれていたのかもしれないが、ドラムの前に遮音用と思わしきアクリル板が置かれている。これ、単なる舞台装飾なのか、あるいは音響的な配慮なのか。詳しい方、コメントをお願いする。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    これも普通のことであったかもしれないが、楽譜がコピーされクリアファイルに入れられている。他の楽器も同様。これも、妙に気になった。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    唯一のバイオリン女性奏者。『草競馬』でマスター男性奏者と共演した。敢えてバイオリンの女性を1人だけにしている点が注目される。バイオリニストの女性は要注意ということでもないのだろうが。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

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    Source: KCTV, 2015/10/18

    また、今回は大型ではないが、映像パネルをたくさん使用している。過去の「モランボン公演」でも、映像パネルは使われていたが、奏者のステージ壁面にまで使われてはいなかったような気がしている。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    今回の公演では、歌手1名がバストのラインを露出した北朝鮮としてはまさに異例の衣装を着ていた。ロシア公演で着用したものをそのまま流用したのかもしれないが、これには驚いた(下の写真の右の女性)。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    この女性の衣装については、明らかに胸の露出が意識されていたようで、挨拶をするときにこの人だけ手で胸を隠している。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    下は、露出がない衣装を着用しているときの手をぶらーっと下げる一般的な北朝鮮式挨拶。
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    Source: KCTV, 2015/10/18

    これとの関連かは不明であるが、「青峰楽団」の公演は10月18日1度だけなのに対して、「モランボン・功勲国家」公演は21日と22日の2回放送されている。合同だから2回という推論も成り立つが、あれだけ宣伝した「青峰楽団」の公演を1度しか放送しないのには何か理由があるのだろうか。「モランボン楽団」が2012年7月にデビューしたときは、7月11日、12日2夜連続で「示範公演」を放送している。もちろん、「元帥様」が観覧したという事情はあるが、それにしても、「青峰楽団」が1度だけというのは気がかりである。「思想・精神的」問題が指摘された可能性もあるが、「元帥様」が称賛した新生楽団、デビュー早々、「思想・精神的」問題はさすがにないと思う。

    「女子力」も注意しながら発揮しなければならないのが北朝鮮なのだろうか。

    <追記>
    「モランボン・功勲」公演、明日(26日)も放送。3回目。

    敬愛する金正恩元帥様の銅像が丁重に建立された (2015年10月21日)

    10月21日、金正恩「元帥様」の銅像が日本に建立された。共和国旗がたなびき、1号歓迎曲が鳴り響く中、除幕式が盛大に行われた。

    銅像は、万寿台創作社香港支部で約1800円で製作され、航空便で丁重に日本に輸送された。万寿台創作社香港支部では、当面、「元帥様」の銅像を製作する予定はないという。

    世界で初めて「元帥様」の銅像が建立された家に住むという限りない栄誉を受けた友好的日本人民は、込み上げる激情を禁じ得ることができずにいる。

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    功勲国家合唱団とモランボン楽団合同公演 18時33分(PST)から放送と予告

    予告があった。

    放送開始。1822PST

    『愛国歌」に続き『母の誕生日』、飛び道具もあり。

    今思うと、演奏風景画でなくなった後に発表された新曲にはソヌは参加していなかったのだろう。

    功勲国家のピアノがヤバイ。

    やっと、モランボンらしくなってきた! go! go! モランボン!

    とはいったものの、モランボンは功勲国家に全体として埋もれていた。

    青峰の感動は、残念ながらモランボンではなかった。

    功勲とのアンサンブルは、初体験か

    <追記>
    「功勲+モランボン」は、明日も再放送あり。一方、「青峰」は今のところ昨夜限り。「青峰」は、「元帥様」観覧バージョンの放送でも予定しているのであろうか。

    <追記2>
    再放送を見ている。『白頭山に行こう』の「功勲国家」はなかなかよい。特にソプラノ(高いパート)の合唱団員が笑っているとも苦しがっているとも言い難い表情で歌っている様子はよい。

    『朝鮮労働党創建70周年慶祝青峰楽団公演」:舞台上で新曲披露、「米帝」楽曲連続、「退廃的」でjazzyなアレンジ、ロシア語も、歌唱力では「国宝級」 (2015年10月18日 「朝鮮中央TV」)

    18日夜、学会から帰宅したところ、「青峰楽団」公演を「朝鮮中央TV」で放送していた。開始後30分ほど経過してから見始めた。見ながら、ツイッター風の書き込みをしていったが、きちんと整理しておく。『その方は母』も次の歌との連結部分の早口のアレンジなどがおもしろい。

    暗くてよく見えないが、劉雲山など中国代表団が観覧したときの公演かも知れない。夫婦で座っている劉雲山らしき人物が写っている。

    アレンジは「モランボン楽団」とだいぶ違うようだ。例えば、『高くたなびけ我々の党旗』などかなり速いテンポで軽快に歌っている。「モランボン楽団」バージョンは、もっと荘厳な感じだった。

    女性重唱であっても歌手名を出したり出さなかったりしているが、この基準が今ひとつ分からない。YouTubeに字幕を付けながらのことなので、きちんと確認できないが、既出の歌手名は出していないだけなのかも知れない。

    聞き始めてからしばらく経ったところで、同楽団の新曲『戦争の3年間』を演奏した。同楽団の新曲として既にリリースされていた曲ではあるが、「朝鮮中央TV」で放送された舞台演奏はこれが初めて。

    重い内容の『戦争の3年間』が終わった直後に「外国曲」を連続演奏。その1曲目が、「米帝」の曲『おお、スザンナ』。1948年に発表された「白人アメリカ人の音楽、アフリカン・アメリカンの音楽を融合させた、最も有名なアメリカの歌」(wikipedia)とのことであるが、「世界名曲」に登録されているのであろう。雰囲気的には「敗退的」な曲を朝鮮語で歌う。

    観客の外国人カップルは微笑み、隣の朝鮮人(と思われる女性)も微笑んでる。「元帥様」の国際性をアピールするためにこのカットを入れたのだろう。確かに、「元帥様」やってくれる。

    続いて『草競馬(Camptown Races)』、朝鮮語では「田舎の競馬」とされている。フォスターが1950年作曲した。「hey!」というかけ声でこの曲は終わる。マリリン・モンローもびっくりしそうだ。

    続いて、ロシア曲をロシア語で歌う。朝鮮語タイトルは「動き回る鳥」。歌詞は革命的さを装っっているが、「飛行機の次は処女」という歌。(処女:未婚の女性)。本来のロシアでの演奏がどうなのかは分からないが、こちらもjazzyなアレンジとなっている。こちらは、YouTubeにアップロードした動画に日本語訳を付けておいた。

    再び米国曲に戻り「Red River Valley」。朝鮮語訳は「レッド(英語の音訳)江の谷」。北朝鮮の解釈では、西部開拓は「米帝がインディアンを虐殺しながら進めた侵略行為」となっているが、この曲はその西部開拓中に白人がインディアン女性と恋に落ちたという歌詞。北朝鮮的には「米帝が原住民を奴隷にして強姦した」とでもなりそうなのだが、この歌を歌っている。追って、朝鮮語訳がどうなっているのか、確認して紹介することにする。

    『レッド江の渓谷』(Red River Valley) 朝鮮語訳された歌詞からの和訳
    <追記>朝鮮語訳があまりにもきれいなので、それも追記しておく

    去って行くあなたを眺めながら (떠나는 그대를 바라보며)
    幸福だったその頃が懐かしい(행복의 그시절을 그리네)
    愛を約束したこの場所で(사랑을 약속한 이곳에서)
    別れの挨拶を交わす(작별의 인사를 나누네)

    あなた、ちょっと待って下さい(그대여 잠깐만 기다려요)
    ここを忘れないで下さい(여기를 잊지 마시라)
    あなたを熱く愛した(그대를 뜨겁게 사랑했던)
    娘を忘れないで下さい(처녀를 잊지 마세요)
    娘を忘れないで下さい(처녀를 잊지 마세요)

    愛が去って行ったこの渓谷(사랑이 떠나간 이골짝기)
    永遠に忘られない(영원히 잊지 못하리)
    離別の悲しみを深く刻み(리별의 슬픔 깊이 새겨)
    愛は追憶となっていく(사랑은 추억에 주어여)

    あなた、ちょっと待って下さい(그대여 잠깐만 기다려요)
    ここを、ここを忘れないで(이곳을 이곳을 잊지 마시라)
    あなたを熱く愛した(그대를 뜨겁게 사랑했던)
    娘を忘れないで下さい(처녀를 잊지 마세요)
    忘れないで下さい(잊지 마세요)

    英語の歌詞は複数バージョンがあるようだが、全体をまとめた意訳がされている。
    英語歌詞の1番だけを訳してみると、

    From this valley they say you are leaving (この谷からあなたは去って行くそうね)
    We shall miss your bright eyes and sweet smile (あなたの明るい目と優しい笑顔をもう見られないのね)
    For you take with you all of the sunshine (あなたが私たちの前途をちょっとの間だけ照らした)
    That has brightened our pathway a while (太陽の光を持って行ってしまうからね)

    こんな感じになる。まあ、朝鮮語訳もきれいだから良いことにしよう。

    <追記>日・朝・英(朝鮮語からのリバース翻訳)を付けた動画もアップロードしておいた。
    https://www.youtube.com/watch?v=Y6FYe23xQaU

    続けて「オールド・ブラック・ジョー」。朝鮮語訳は「黒人じいさんのジョー」。フォスター作曲。フォスターの歌曲は、「世界名曲」に登録されたのだろう。この曲にもきれいな訳詞が付けられているが、これはいずれ。ボサノバ調のリズムもよい。

    これなら、国際市場で勝負できるのでは。「モランボン楽団」は、「外国の歌を歌いました」という感じだったが、こちらはデビューがモスクワだったことからしても、海外での売り込みを考えている楽団ではないだろうか。今回は歌わなかったが、英語での歌唱も十分に可能だと思う。

    再びロシア曲が入り、朝鮮曲へと戻る。

    それにしても、これだけ「米帝」の歌曲を入れているのは、「足は朝鮮に置き、目は世界を」という「将軍様」のスローガンを元帥様が実行しているという国内向け宣伝と、米国に対するメッセージが含まれている可能性もある。おりしも、「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン声明」が出され、「停戦協定を平和協定へ切り替えよ。さもなくば核抑止力はさらに強化する」と威嚇している。

    「モランボン楽団」の時もそうだったが、初回の公演で「外国曲」を連発し、世界の耳目を集中させるという手法を「青峰楽団」にも援用している可能性はある。そのため、今後の公演の楽曲構成に注目する必要がある。

    YouTubeに昨夜の放送をアップロードしておいた。タイトルのみ日本語字幕。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/KfukzVuNuVc

    <追記>
    別記事にした方がよいかもしれないが、19日、『労働新聞』などが、「元帥様」が李雪主夫人らと共に「青峰楽団」公演を観覧したと伝えた。「元帥様」と共に「モランボン楽団」、「功勲国家合唱団」の他に、大同江公演に参加した「旺載山楽団」など、過去に活躍した楽団員も観覧している。「元帥様」の周りは、「モランボン楽団員」がしっかりと囲んでいるが、お目付役の李雪主同志は少し髪型を変えて「元帥様」の横に座っている。

    ちなみに、写真を見る限りでは、ソヌはいない。ソヌが「モランボン楽団」メンバーから外された可能性がかなり高くなってきた(ほぼ100%だと思っている)。その他の団員の入れ替えは確認していない。

    それにしても「青峰楽団」公演を皆に見せているのは、力の入れ所を「モランボン楽団」から「青峰楽団」へと切り替えたのかもしれない。「モランボン楽団」を「功勲国家合唱団」と合同公演としたのも、その表れかもしれない。

    上にたくさん書いたように、「青峰楽団」は、歌唱力では「モランボン楽団」の上ではないだろうか。それに、外国歌曲を歌う実力も高い。

    ロシア公演の次の海外公演が北京となるのかどうか。「元帥様」の中国訪問も絡み、次の訪問先が決まってくるのであろう。もしかすると、シンガポール辺りでやるのかもしれない。

    「青峰楽団公演」を観覧する「元帥様」と「モランボン楽団員」など
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    Source: KCNA

    デレデレの「元帥様」と微笑みながらも顔が引きつらせ「元帥様」のお腹を抱える李雪主夫人。これぞ、「高射砲」で銃殺される予備軍では。
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    Source: KCTV, 2015/10/19放送

    <追記2>
    「モランボン楽団」の新曲放送中。

    <追記3>
    改めて「青峰」を聞いていたのだが、「モランボン楽団」の持ち歌、『千里でも、万里でも』をアレンジを変えて歌わせている。これもなかなかよい。現行楽団の持ち歌、しかも新曲を持ち合うということは、これまでもあったのだろうか。

    <新しく出た曲>『運命の手』:リュ・ジナの歌、「モランボン楽団」もいいかな・・・・ (2015年10月19日 「朝鮮中央TV」)

    心憎いタイミングで「モランボン楽団」の新曲が「朝鮮中央TV」で19日に公開された(それ以前の可能性もあり)。リュ・ジナの独唱であるが、なかなかよい。それにしても、「青峰楽団」の動画公開、「元帥様」の「モランボン」、「青峰」両楽団公演観覧と、立て続けに出てきた。

    「モランボンと功勲国家」の合同公演報道では、「功勲国家」が「新たな曲」を出していると報じている。これだけ一気に出てくると、何が新曲なのか分からなくなってしまう。

    とにかく、『運命の手』をYouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/srMpcLAlvlM

    李・チュンヒ放送委員、語る

    今、「朝鮮中央TV」で放送している番組で、李・チュンヒ放送委員が話をしている。彼女の力のこもったアナウンスは何回も聞いているが、普通の話は初めて聞いた。

    金正恩時代に
    「リョンアムサン放送(通信教育放送)」
    「体育テレビ放送」

    も開設されたと。

    「功勲国家合唱団とモランボン楽団」、「青峰楽団」公演の朝鮮人民の感想 (2015年10月14日 「20時報道」)

    14日の「20時報道」で、公演中の「功勲国家合唱団とモランボン楽団」、「青峰楽団」公演を観覧した朝鮮人民の感想を伝えている。

    ここまでやっておいて、「録画実況」がないということはないと思うのだが。

    「松明行進」の再放送が予定されているので期待薄だが、一応、期待しよう。

    「人気処女」:「処女」は未婚の女性の意、『朝鮮新報』提供の動画、「恋人はいますか?」「理想の男性は?」 (2015年10月14日 「朝鮮新報」)

    世の中にこんなにおもしろい動画があるとは知らなかった。ある方に教えていただき見たのだが、埋もれさせておくのが勿体なく、拙ブログで紹介することにした(知らなかったのはお前だけだと言われるかもしれないが)。

    事実上の総連機関紙である『朝鮮新報』がYouTubeで提供している動画で、同社が独自に平壌の若い女性にインタビューを行ったものである。もちろん、北朝鮮当局のチェックは入っているはずであるが、「朝鮮中央TV」では決して見られないような、北朝鮮女性の自然な受け答えや、表情を見ることができる。

    様々な職種の「処女」(未婚の女性)にインタビューをするが、その職業を選択した動機、労働時間(なぜか?)、仕事上残念に思ったことや困ったこと、休日の過ごし方、恋人がいるかどうか、いたらどのぐらいの頻度で会うのか、理想の男性像、将来の夢、などについて質問している。もちろん、「敬愛する元帥様のために」系の答えもあるが、全体としてその種の答えは少なく、ごく自然に話をしている。下の写真の「交通保安員」などは、運転手とのトラブルなどについても語っており、おもしろい。「恋人」や「休暇の過ごし方」を質問すると、「まだいません」と答える女性も「はい、います」と答える女性も、恥じらいを露わにする。韓国女性では見られなくなった古き良き朝鮮女性の姿であろう。恋人とよく会うという女性はおらず、皆「仕事が忙しいからなかなか会えないが、電話ではよく話している」と答えている。

    『朝鮮新報』動画でなければ、全てに日本語字幕をつけてYouTubeで紹介したいところであるが、同社が許可しないであろうから、それができないのが残念である。それにしても「同胞ヨロブン(皆様)」は皆、朝鮮語がそれほど分かるのだろうか。本来であれば、朝鮮語がよく分からない「同胞ヨロブン」のために、『朝鮮新報』社は、日本語字幕を付けて紹介すべきである。それだけではなく、マスコミにおどろおどろしい北朝鮮映像ばかり見せられている「友好的日本人民」に、朝鮮人民の本当の姿(それが平壌市民であっても)を紹介するよい機会になるのではないだろうか。画像だけでは、「可愛い子がいるな」とか「スカッシュもやるんだな」とか「エアロビみたい」(実は、エアロビと女性が言っているのだが)で終わってしまう。字幕を付けてこそ、意味があるというものだ。

    コメントで「女子力」を強調される方がおられるが、まさに「人気処女」シリーズは女子力大爆発な動画である。現在、1~10まで紹介されている。

    <人気処女7>「交通保安員 リュ・ジョンヘさん」、「同胞のみなさん、こんにちは!」と敬礼している。
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    Source: YouTube, 『朝鮮新報』、https://www.youtube.com/watch?v=UT5QEC-Fv5A&index=4&list=PLMcysgbAvGpYaPHqHYYAw6DRuydqMrz0S

    「敬愛する金正恩同志が朝鮮労働党創建70周年慶祝代表団と共に記念写真を撮られた」:他1件、「元帥様」が見えない (2015年10月14日 「労働新聞」)

    14日の『労働新聞』に、金正恩が「党創建70周年行事」に訪れた代表団や「閲兵式」に参加した人々と記念写真を撮影したと報じた。

    『労働新聞』HPでは、それぞれ1枚ずつの写真が公開されているが、あまりにも人が多すぎて、元帥様が見えないほどである。羅先での「復旧戦闘」参加者との写真にも多くの人と写った写真があったが、たくさんの人に囲まれる「元帥様」を見せたいのであろうか。これまでもたくさんの人と写真を撮ったことはあるが、撮影用のひな壇をいくつも作り、「元帥様」が周りながら順番に撮影していた。

    偶然コメントへのお返事にも書いたのだが、「元帥様」と記念写真を撮る朝鮮人民にとっては、「元帥様」と自分が同じ写真の中にいることが重要で、「元帥様」の顔も自分の顔も分からないようでは、価値が下がってしまうではないだろうか。

    「閲兵式」参加者と共に
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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 조선로동당창건 70돐경축 열병식 참가자들과 함께 기념사진을 찍으시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2015-10-14-0005_photo

    「代表団」と共に
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    Source: 『労働新聞』、「경애하는 김정은동지께서 조선로동당창건 70돐 경축대표들과 함께 기념사진을 찍으시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2015-10-14-0001_photo

    「ロシア内務省内務軍アカデミア協奏団公演」から、ロシア人女性歌手が歌う『燃える願い』 (2015年10月12日 「朝鮮中央TV」)

    12日、「朝鮮中央TV」が「ロシア・アカデミア協奏団」の平壌公演の様子を放送した。ロシア歌曲と踊りが中心であったが、『金日成将軍の歌』、『燃える願い』など、朝鮮歌曲もあった。

    YouTubeに日本語字幕を付けて、ロシア人女性歌手が歌う『燃える願い』をアップロードしておいた。
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    Source: Youtube, dprknow channel, https://youtu.be/eW60pqa_nAw

    「功勲国家合唱団とモランボン楽団合同公演」の放送を待つ間のつなぎにでも。

    モランボン公演始まりそうな雰囲気:うーむ残念

    「朝鮮労働党創建70周年慶祝、青峰楽団公演開催」:演奏者公開 (2015年10月11日 「朝鮮中央通信」)

    11日、「朝鮮中央通信」が「青峰楽団公演開催」と報じた。写真も多く配信しており、今回、初めて演奏者の姿を見せている。「モランボン楽団」のようなロックバンド風の出で立ちではなく、落ち着いたクラシック系。

    記事に書いてある限りでは、『愛している』(だったか、『愛そう』に訳を変えたかよく覚えていないが)が同楽団の新曲。

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    Source: KCNA

    「功勲国家合唱団とモランボン楽団の合同公演開催」:崔龍海と劉雲山が観覧 (2015年10月11日 「朝鮮中央通信」)

    11日、「朝鮮中央通信」が「功勲国家合唱団とモランボン楽団の合同公演」が11日に開催されたと報じた。

    「元帥様」は観覧しておらず、崔龍海など労働党幹部と劉雲山など共産党幹部が観覧している。早速、『母の誕生日』が披露された。

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    Source: KCNA

    配信された写真は全てチェックできていないが、きちんと調べれば、参加者は特定できると思う。今夜にでも「朝鮮中央TV」で放送されるかもしれないので、それを見た方が早いかもしれないが。

    「朝鮮労働党創建70周年慶祝、1万人大公演成功裏に開催」:過去の楽団員総出演! (2015年10月11日 「朝鮮中央通信」)

    11日、「朝鮮中央通信」が大同江岸で「1万人大公演が大成功に開催」されたと報じた。記事の詳細は未読であるが、注目されるのは「公演には、万寿台芸術団、ポチョンボ電子楽団、旺載山芸術団の貫禄ある前職、現職俳優を始めとした軍隊と社会の芸術団体、芸術教育機関、創作家、芸術人、教員、学生など1万人が参加した」とあることである。過去の楽団員は「楽団」としての出演ではなく、個人としての出演のようであるが、誰がどのように出ているのかに関心がある。

    それにしても、1万人で歌う公演のチケット、どうやって販売したのであろうか。観客参加型の公演だったのだろうか。

    「10月の大祝典」のために作られたような『金正恩将軍賛歌』で「クライマックスを迎えた」そうである。
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    Source: KCNA

    コメントを下さっている方々へ

    たくさんのコメント、ありがとうございます。一人寂しく始めたブログですが、皆様のコメントを頂き、これまで書き続けることができております。心より感謝いたします。

    「10月の大祝典」にもかかわらず、我が職場は昨日も今日も終日出勤を命じられており、今日もしばらくしたら出勤しなければなりません。「青年前衛松明行進」の記事の修正もしなければならないのですが、それもできるかどうか。

    コメントは全て拝読しておりますが、お返事はしばらくお待ち下さい。

    <新しく出た歌> 『母の誕生日』:モランボン楽団の新曲、「モランボン楽団」らしい明るい歌、乗りもいい (2015年10月11日 「朝鮮中央TV」)

    11日、「朝鮮中央TV」が「モランボン楽団」の新曲、『母の誕生日』を放送した。「労働党創建70周年」に際して発表された歌であるが、明るくて乗りも良い「モランボン楽団」らしい曲だ。同日に発表された『私たちの元帥様』がポチョンボ的だとすれば、「モランボン楽団」に両方の色合いを持たせるという路線にした可能性はある。『白頭山に行こう』のような感じで、何回も聞いてしまう曲だ。

    YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた。
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    Source: YouTube, https://youtu.be/ZFKqjZEPzLs

    「青年前衛松明行進」:劉雲山、再び「元帥様」・崔龍海とテーブルに、「核保有国」・「核・経済、並進路線」の火文字も、新しい時代語「青年大国」 (2015年10月11日 「朝鮮中央TV」)

    11日、「朝鮮中央TV」が「前衛青年松明行進」の「録画実況」を放送した。行進は、「10日夜」に行われたと番組を紹介するアナウンサーが言っている。

    「主体思想塔」の前で「栄光」の火文字。
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    Source: KCTV, 2015/10/11放送中

    少し暗いが、金正恩、劉雲山、崔龍海が一つのテーブルに座っている。周囲には他の外国からの来賓がいるが、劉雲山は特別扱いである。「朝鮮中央通信」の報道で見る限りでは、親北団体の「主体思想研究所」系の人々がほとんどで、国家級の来賓は劉雲山だけなので、当然といえば当然である。「閲兵式」の司会も崔龍海がやっていたが、劉雲山には彼がピッタリと付いている。逆に、黄炳瑞が全く目立っていない。「党」だからということもあるのだろうが、ここ数日は崔龍海がナンバー2の役割をこなしている。「元帥様」は、対中関係(対露もそうかもしれないが)は、崔龍海に委ねているようだ。中国で冷遇された彼を切り捨てないところなど、「元帥様」の「ベッチャン(勇猛果敢さ)」なのかもしれない。
    20151011dprkchina666.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/11放送中

    それにしても、松明行進は壮観だ。「青年」達は、手に2本の松明を持って行進している。最高司令官旗章の細かな線の部分など、芸術的である。
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    Source: KCTV, 2015/10/11放送中

    「核保有国」と火文字。前日の記事にも書いた通り、「元帥様」演説では、「国防力と経済の並進」と「核」という言葉を上手く避けていた。ところが、松明行進では、確認できただけで「核」が2回登場している。
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    Source: KCTV, 2015/10/11放送中

    特に下の写真にあるように、「核・経済、並進」と「国防力=核」ということをはっきりとアピールしている。「元帥様」の言葉としては中国に配慮して避けているものの、「核・経済、並進」というのは「朝鮮人民の総意」ということを表現しているのだろう。劉雲山の横には中朝の通訳がピッタリついているので、この火文字を見ながら劉雲山が何を言ったのか、あるいは「元帥様」がどのような話をしたのかが非常に気になる。もしかすると、これが「核」に関する中朝の妥協点だったのかもしれない。「(当面は)実験はしないが、核も放棄しない」という。
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    Source: KCTV, 2015/10/11放送中

    そして、新しい時代語「青年強国」も出てきた。「白頭山英雄青年発電所」の建設や「羅先復旧戦闘」で青年が活躍したことは間違いない。「青年」をこれら業績に対する褒賞的な意味で使っているのか、これから「青年」をもっと引き立てていこうとしているのか、あるいは「青年」の思想引き締めをしようとしているのか、この辺りはもう少し様子を見ないと分からない。
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    Source: KCTV, 2015/10/11放送中

    新しく出た歌 『我々の金正恩同志』:「モランボン楽団」の新曲、ますますポチョンボ的になった (2015年10月11日 「朝鮮中央TV」)

    11日、「朝鮮中央TV」が放送した「モランボン楽団」の新曲。ますますポチョンボ的になったような気がするが。

    日本語字幕を付けてYouTubeにあっぷろーどしておいた。
    20151011kimumorannew1.jpg
    Source: YouTube, https://youtu.be/PtSusBq2EVM

    もう1曲あるので、直ぐにアップロードする。

    「最高人民会議常任委員会委員長が中国共産党代表団と会った」:実利と形式、劉雲山は「再び訪朝した」と (2015年10月10日 「朝鮮中央通信」)

    10日、「朝鮮中央通信」が金永南が劉雲山など、中国代表団と会見したと報じた。金永南の会見は形式なので、崔龍海との会談などを先に済ませ、後回しにされたようだ。

    会見で、劉雲山は「再び朝鮮を訪問し、活気溢れる平壌の姿を見た」と語っている。以前、いつ北朝鮮に来たのかは明らかにされていない。

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    Source: KCNA

    「<実況中継>朝鮮労働党創建70周年慶祝閲兵式及び平壌市群衆示威」:15時頃放送開始 (2015年10月10日 「朝鮮中央TV」)

    10日15時頃から「朝鮮中央TV」が「閲兵式と平壌市群衆示威」の様子を実況中継した。この「生中継」については、前日の番組予告には組み込まれていなかったが、コメントでのやりとりにもあるように、この種の番組では一般的である。ただ、これまでの「閲兵式」が10時頃から開始されていたことからすると、15時というのは遅い時間だった。9日の「朝鮮中央TV」で放送された「天気予報」によると、10日、平壌の天気は「早朝、朝は雨、昼から曇り」であった。実際に、同日平壌の天気がどうだったのかは確認していないが、ともかくも15時頃には青空になっていたことは間違いない。

    以下は、実況中継と21時頃から放送された「録画実況」を見ながら書いたものである。実況中継のストリーミングはアクセス集中とタイコムからのダウンリンクの状態が悪く、ストリーミングが停止したり、ストリーミング元での放送受信がで着ていなかった。ストリーミングを見ていると、ストリーミング者がチューナーを調整しながら受信を試みる様子も写っている。

    20151010kctv333asf_000241000.jpg
    Source: Streaming

    *********以下は、「実況中継」を見ながらの描き込みである。***********

    金正恩、劉雲山と共にひな壇へ。劉雲山の待遇は最高。

    20151010eppei1.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10放送中

    ストリームが切れてしまった。

    音声だけ聞こえてきたが、「元帥様」が演説しているようだ。

    ストリーム復活。「元帥様」が演説をしていた。ドスの利いた声になった。

    20151015gensui1.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10放送中

    「元帥様」、女性部隊が通過するニヤニヤしている。(<追記>も参照のこと。)

    労働党マークを編成した部隊と70を部隊。(航空機の機種が異なるが、2回飛来している。2回目は「主体思想塔」上空を飛行している。)
    20151010air111.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10放送中

    20151010air22.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10放送中

    建設部隊らしき部隊、白頭山青年英雄発電所建設突撃隊、労農赤衛軍も行進。(<追記>も参照のこと)

    迷彩色の16輪車両に搭載されたミサイルも。

    クライマックスは「金正恩将軍賛歌」で。

    金ヨジョン「副部長同志」らしき姿も。(左の柱の近く。<追記>も参照のこと)
    20151010yonon221.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10放送中

    <追記:夜放送された録画を見ながら>
    閲兵式の実況中継を見ている。今、「元帥様」の演説を聞いているが、読み間違いが多い。

    「経済国防並進路線」と言っている。「朝鮮労働党中央委員会2013年3月全員会議」では、「並進」は、「革命発展の合法則的な要求に合うように経済建設と核武力建設を並進させるという新たな戦略的路線」と「核」と明確に言っている。その後の発言は確認していないが、ともかく、今回「核」と言わずに「国防」と言っているのは、明らかに中国への気遣いである。「国防」であれば、核開発に着手する前、すなわちお祖父さんの時代からやっていたことであり、これについては中国も不満はないはずだ。

    前にドスが利いた声と書いたが、「元帥様」演説に貫禄が出た。

    抗日遊撃隊の行進部分では、劉雲山と金正恩が話をしている。延吉の「歴史博物館」には、満州の朝鮮族の抗日活動を伝える展示がある。「撮影禁止」なので写真も撮らず(中国人観光客は無視して撮影をしていたが)、メモをするのも忘れたのだが、中国の抗日部隊の将校の中に「金日成」という名前があり、写真もあった。写真は古くてはっきり写っていなかったが、北朝鮮が出す若き金日成に似ていた。つまり、中国の歴史では、金日成は独自の抗日遊撃隊ではなく、中国が組織した朝鮮族(朝鮮人)の抗日部隊の一将校であったということのようだ。劉雲山は、そんな話を金正恩にしたのかもしれない。

    「祖国解放戦争(朝鮮戦争)時期、南に派遣された工作員部隊」キャプチャーのタイミングが悪かったが、リードする「工作員」の中には女性もいる。
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    Source: KCTV, 2015/10/10

    <追記2>リードする工作員の女性。よく見ると後に続く部隊の中にも女性がいるようだ。
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    Source: KCTV, 2015/10/10

    「建設部隊」とは言わないが、それらしきナレーションをしている(メモしきれなかった)。羅先で大活躍した部隊も入っているのかもしれない。

    <追記2>
    アナウンサーは、「我が党が広げた設計図にしたがい、祖国保衛も社会主義建設も燃える一念を抱き、幸運への丘に人民を立たせる、有り難い人民軍将兵たち。」と(一部、ストリーミング切れているため聞き取れていない)。
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    Source: KCTV, 2015/10/10

    女性部隊通過直後の「元帥様」。女性部隊はこれだけではないので、偶然ニヤニヤしたのかもしれない。
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    Source: KCTV, 2015/10/10

    放射能マークが入った箱を持つ部隊。前回の閲兵式にも登場した。ナレーションからはどういう部隊なのかは分からない。
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    Source: KCTV, 2015/10/10

    「尖端打撃手段」と紹介された、無人機と思われる飛行機。
    20151010senntanndageki11.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10

    「尖端打撃手段」、このボードは何だろうか。
    20151010board432.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10

    16輪の輸送車に搭載されたミサイル。今回登場した中では、最大のミサイル。他のミサイルもそうだが、先頭車には「元帥様(あるいは首領様、将軍様)が視察された」という赤い証票が付けられた輸送車がいた。
    2015101016rin5555.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10

    「少年団」、ヒマワリが可愛い。「元帥様」も微笑む。
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    Source: KCTV, 2015/10/10

    <追記2>
    「元帥様」の演説が始まった直後、労働党旗の後ろに女性がいる。金ヨジョン「副部長同志」のような気もするが、体格が良すぎるような気もする。女性警護員、女性医師(「元帥様」は肥満だし、お年寄りも多いので)などの可能性もあるが、カメラが数秒間、兵士・群衆に切り替えている間に消えていた。

    20151010kctv333asf_021053865.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10(録画実況)

    慌てて旗の陰に隠れるが、カメラの位置が悪かった。
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    Source: KCTV, 2015/10/10(録画実況)

    約15秒間、キムジョンウンの姿を出さず
    20151010kctv333asf_021063089.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10(録画実況)

    再びカメラが切り替えられたときには消えていた。
    20151010kctv333asf_021077821.jpg
    Source: KCTV, 2015/10/10(録画実況)

    コメントに書かれている「ミニスカ」の「剣の舞い」とは、このことだろうか。
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    Source: KCTV, 2015/10/10(録画実況)

    モランボン楽団、朝鮮労働党関連楽曲メドレー「10月です」:「閲兵式」をお待ちの貴殿に (2015年10月8日 「朝鮮中央TV」)

    天候の関係という情報もあるが、「党創建70周年記念閲兵式」がなかなか始まらない。この記事を書いている今は、「元帥様」の8月~9月の「革命活動」を紹介する「朝鮮記録映画」を放送している。10月8日が初めてかどうかは確認していないが、「モランボン楽団」が演奏する「労働党」関連の楽曲のメドレーを「朝鮮中央TV」で放送していた。歌が入っていないカラオケバージョンも含まれているので、過去の公演の録音ではなく、「70周年」のために収録されたものだと思う。

    「閲兵式」を待っている間、開城産の高麗人参茶でも飲みながらいかが。日本語字幕付き。
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    Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/C73GW7eiTek
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「朝鮮中央TV」ワッチャー

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

          dprknow

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