「中国外国部定例記者会見」:北朝鮮の核問題だけに焦点を合わせるべき、制裁では問題は解決しない (2016年9月14日 「中国外交部」)

    14日に開催された「中国外国部定例記者会見」で、中韓外相電話会談で、王毅外相が「中国は国連における北朝鮮に対する新たな制裁に向けた討議に参加する意思がある」と述べたという報道を受け、「中国は現行の制裁に満足していないのか?中国は安保理における新たな制裁に向けた話し合いでどのようなスタンスを取るのか?」と質問され、以下。

    ・・・国連安保理で北朝鮮の核実験に対するさらなる対応は必要であるが、それは朝鮮半島の核問題解決と朝鮮半島の平和と安定を目的としつつ、北朝鮮の核開発問題に焦点を合わせるべきであると考える。中国は、常に安保理討議には責任を持って建設的に臨んでいる。今後の討論でもそれは変わらない。そして、中国は制裁は最後でもなく、唯一のアプローチでもないと考えている。朝鮮半島の核問題を根本的に解決するためには、できるだけ早い時期に対話を通じて平和的に解決するためのトラックに立ち戻らなければならないと考える。・・・
    A: You can find online the news release about the telephone conversation between Foreign Minister Wang Yi and ROK Foreign Minister Yun Byung-se. We believe that it is necessary for the Security Council to further respond to the nuclear test by the DPRK, and their response should be focused on nuclear activities by the DPRK for the purpose of resolving the Korean nuclear issue and safeguarding peace and stability of the Korean Peninsula. The Chinese side always takes a responsible and constructive part in Security Council discussions. We will continue to do so in the following discussions. We also believe that sanction is neither an end nor the only approach. To fundamentally resolve the Korean nuclear issue, we have to bring it back to the track of peaceful settlement through dialogue as soon as possible. We urge all parties to avoid provoking each other so as not to escalate tension. It is hoped that all parties will work in tandem to create conditions for the peaceful settlement of the Korean nuclear issue through dialogue.

    と答えている。

    「核開発も問題に焦点を合わせるべき」という発言は注目される。というのは、北朝鮮の活動の中で、中国が問題視するのは核開発だけで、ミサイルも含めたロケット発射は容認しているようにもとれるし、中国も非難の対象とされている人権問題には触れるべきではないというスタンスのようにもうかがえる。

    そして、「制裁は最後でもなく、唯一のアプローチでもない」と述べていることからすると、安保理討議の中で、中国は制裁追加に反対の立場をとるものと考えられる。

    「日中外相、国連決議へ連携=北朝鮮制裁で共同歩調」という『時事通信』の記事があったが、本当に「共同歩調」だとすると、日本が過剰な期待をしすぎているのか、中国が二枚舌を使っているのかいずれかであろう。可能性としては、中国が「討議には責任を持って建設的に臨む」というのを「追加制裁賛成の意思」と勝手に日本外相が解釈しているように思えてならない。そもそも、中国が追加制裁に賛成すれば、制裁決議など直ぐにまとまるはずである。ロシアも反対の立場であるが、「中国がいいというなら」という程度で賛成に回るはずである。過去記事でも紹介した、中国外交部報道官の発言や中露外相の電話会談からすると、日本外相が期待するほどすんなりといく気配はない。

    Ministry of Foreign Affairs of the PRC, Foreign Ministry Spokesperson Hua Chunying's Regular Press Conference on September 14, 2016, http://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/t1397608.shtml

    『時事通信』、「日中外相、国連決議へ連携=北朝鮮制裁で共同歩調」、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00000194-jij-pol

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