マレイシア警察に逮捕された李ジョンチョル容疑者の3年間:形式だけの労働契約でビザ取得、子供はマレイシアの大学に在学、その大学が「元帥様」に博士号、マレイシアの朝鮮食堂の2階は偵察総局のアジト (2017年2月22日 「New Stratis Times」)

    22日、New Straits Timesにマレイシア警察に金正男事件の容疑者として逮捕されている李ジョンチョル容疑者に関する記事が出ていた。

    New Straits Times, For over three years, Kim murder suspect lived mystery life in Malaysia, Read More : http://www.nst.com.my/news/2017/02/214401/over-three-years-kim-murder-suspect-lived-mystery-life-malaysia

    記事によると、李容疑者は3年前からマレイシアに就業ビザで滞在しているが、ビザ取得のための書類を作った会社(TOMBO Enterprise)には、一度も出社していないし、同社は李容疑者に賃金を支払ったこともないという。TOMBOというので、日本の鉛筆会社を連想してしまったが、同社に関するHP等を調べてみると、日本の鉛筆会社とは全く関係なく、健康水や健康サプリを販売している会社ということであった。

    同社の社長は、北朝鮮をしばしば訪れているが、李容疑者とは同容疑者クアラルンプールを訪れたときに出会ったという。社長は、李容疑者を「助ける」ために偽の就業契約書類を作成したというが、「助ける」というのは、「脱北」させるということではなく、どうやら、李容疑者の茸ビジネスを「助ける」ということのようである。李容疑者は娘(通訳として)と共にしばしば社長の所に来て、「癌に効く茸」(いかにも北朝鮮の製品らしい)のプレゼンをしたという。

    その娘であるが、HELP Universityというマレイシアの私立大学に在学中という。興味深いのは、同大学が2013年に「元帥様」に名誉経済学博士号を授与したという話である。授与の理由は、「北朝鮮の教育と人民生活の向上のために多くのたゆまぬ努力をした」からという。『逸話で見る偉人像』をよく読めば書いてあるのかも知れないが、「元帥様」が名誉博士号を保持しているというのは初耳である。そして、そんな大学に李容疑者の娘が在学しているという話もおもしろい。

    これまで、北朝鮮人と接触するのは中国かと思っていたが、マレイシアもあったということになる。金正男事件がなければ、これほどまでに北朝鮮とマレイシアの関係は報道されなかったであろう。マレイシアから平壌に直行便があった(現在は、休航中)ぐらいは知っていたが、ノービザで双方行き来できるとまでは知らなかった。

    そのクアラルンプールにも北朝鮮食堂があり、北朝鮮人などが来ていたらしいが、金正男事件後シャッターが下ろされており、警備員が警戒しているという。北朝鮮食堂の2階が人民軍偵察総局のアジトだったという記事もNew Straits Timesに出ていた(過去記事なので、検索して出てきたらソースを書いておく)。

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    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
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