「朝鮮法律家委員会スポークスマン、マレイシア側の非友好的な態度を断罪」:「共和国公民」の事件を初紹介、「南朝鮮」の関与を強調、マレイシアを非難 (2017年2月23日 「朝鮮中央通信」)

    23日、「朝鮮中央通信」が「朝鮮法律家委員会スポークスマン」の言葉として、初めてマレイシアでの金正男事件について報道した。国内向けの報道があるかについては、『労働新聞』や「朝鮮中央TV」で追って確認できると思う。

    同報道では、当然のことながら金正男という名前は一切出さず、「去る13日、マレイシアで外交旅券所持者である共和国公民が、飛行機搭乗を前にして突然ショック状態に陥り、病院に移送途中死亡した」と報じている。

    지난 13일 말레이시아에서 외교려권소지자인 우리 공화국공민이 비행기탑승을 앞두고 갑자기 쇼크상태에 빠져 병원으로 이송되던 도중 사망하였다.

    記事を斜め読みすると、「南朝鮮」の関与を強く主張しながら、マレイシア当局の捜査手法などを非難している。

    追って、全訳を本記事に追記する。

    <追記1>
    *****************************
    (平壌2月23日発 朝鮮中央通信)
     去る13日、マレイシアで外交旅券所持者である共和国公民が、飛行機搭乗を前にし、突然ショック状態に陥り、病院へ移送途中死亡した。
     
    (평양 2월 23일발 조선중앙통신)
    지난 13일 말레이시아에서 외교려권소지자인 우리 공화국공민이 비행기탑승을 앞두고 갑자기 쇼크상태에 빠져 병원으로 이송되던 도중 사망하였다.

     初期、マレイシア外務省と裁判所側は、共和国公民に対する領事保護権を行使しているマレイシア駐在朝鮮大使館に心臓ショックによる死亡であることを確認しながら、死体を我々の大使館に移管し、火葬することにしたと通報してきた。
    초기 말레이시아외무성과 병원측은 공화국공민에 대한 령사보호권을 행사하고있는 말레이시아주재 우리 대사관에 심장쇼크에 의한 사망임을 확인하면서 시신을 우리 대사관에 이관하여 화장하기로 하였다는것을 통보해왔다.

     そのため、我々の大使館側では、死亡者の身分を確認し、死体を移管することを要求した。
    이에 따라 우리 대사관에서는 사망자의 신분을 확인하고 시신을 이관할것을 요구하였다.

     しかし、その日の夜、南朝鮮補修メディアが「政府消息通」によるものとして、誰それによる「毒殺」を主張し始めると直ぐ、マレイシア秘密警察が介入し、これを無前提的に既成事実化しながら、死体解剖問題を提起してから、問題が複雑になり始めた。
    그런데 그날밤 남조선보수언론이 《정부소식통》에 의한것이라고 하면서 그 누구에 의한 《독살》을 주장하기 바쁘게 말레이시아비밀경찰이 개입하여 이를 무작정 기정사실화하며 시신부검문제를 제기하면서부터 문제가 복잡해지기 시작하였다.

     我々の大使館では、心臓ショックによる死亡と結論づけられたので、解剖をする必要がなく、さらに死亡者が外交旅券所持者なので、ウィーン協約に従い治外法権の対象として絶対に解剖できないことを明白にした。
    우리 대사관에서는 심장쇼크에 의한 사망으로 결론된것만큼 부검을 할 필요가 없으며 더우기 사망자가 외교려권소지자로서 윈협약에 따라 치외법권대상이므로 절대로 부검을 할수 없다는것을 명백히 밝히였다.

     しかし、マレイシア側は、我々の正当な要求と国際法を無視し、我々とのいかなる合意もなく、死体解剖を強行しただけではなく、解剖結果も発表しないまま、2時解剖まで行ったと騒ぎ立てた。
    그러나 말레이시아측은 우리의 정당한 요구와 국제법을 무시하고 우리와의 그 어떤 합의나 립회도 없이 시신부검을 강행하였을뿐아니라 부검결과도 발표하지 않고 2차부검까지 진행하겠다고 떠들어댔다.

     朝鮮法律家委員会スポークスマンは、22日発表した談話で、これは我が共和国の自主権に対する露骨な侵害であり、人権に対する乱暴な蹂躙であり、人倫道徳にも反する反人倫的な行為であると糾弾した。
    조선법률가위원회 대변인은 22일 발표한 담화에서 이것은 우리 공화국의 자주권에 대한 로골적인 침해이고 인권에 대한 란폭한 유린이며 인륜도덕에도 어긋나는 반인륜적인 행위라고 규탄하였다.

     談話は、特に重要視しなければならないことは、マレイシア側の不当な行為(複数)が、南朝鮮当局が行った反共和国謀略騒動と時を同じくして行われている点であるとし、次のように指摘した。
    담화는 더우기 엄중시하지 않을수 없는것은 말레이시아측의 부당한 행위들이 남조선당국이 벌려놓은 반공화국모략소동과 때를 같이하여 벌어지고있는것이라고 하면서 다음과 같이 지적하였다.

     南朝鮮保守メディアは、死体解剖結果が発表される前に「北朝鮮偵察総局女性要因2名による毒殺」だの、「北朝鮮の犯行に間違いない」だのというデマを大騒ぎしながら拡散し始めた。
    남조선보수언론들은 시신부검결과가 발표되기도 전에 《북조선정찰총국 녀성요원 2명에 의한 독살》이라느니,《북조선의 소행이 틀림없다.》느니 뭐니 하는 랑설들을 지독스럽게 퍼뜨리기 시작하였다.

     我が共和国が死亡した翌日である14日、青瓦台がガヤガヤと騒がしくなり、16日、長官級会議が開かれるなど、南朝鮮当局の反応が目立っており、その後、我が公民の死亡と何の連関もない「サード」配備問題まで公然と持ち出した。
    우리 공민이 사망한 다음날인 14일 청와대가 법석 끓고 16일 장관급회의가 열리는 등 남조선당국의 반응은 눈에 띄우게 나타났으며 나중에는 우리 공민의 사망과 아무런 련관도 없는 《싸드》배비문제까지 공공연히 거론되였다.

     これは、明白に南朝鮮当局が、今回の事件を事前に予想しており、その台本まで既に書いていたことを示している。
    이것은 명백히 남조선당국이 이번 사건을 이미전부터 예견하고있었으며 그 대본까지 미리 짜놓고있었다는것을 보여준다.

     ところが、ただマレイシアだけが、このような事実に目をつぶっているのは、実に残念なことであるといわざるを得ない。
    그런데 유독 말레이시아만이 이러한 사실을 외면하고있는것은 실로 유감스러운 일이 아닐수 없다.

     我が公民が、マレイシアの地で死亡したので、それに対する最も大きな責任はマレイシア政府にある。
    우리 공민이 말레이시아땅에서 사망한것만큼 그에 대한 가장 큰 책임은 말레이시아정부에 있다.

     マレイシア側の非友好的な態度は、したい如何問題でさらに顕著であった。
    말레이시아측의 비우호적인 태도는 시신이관문제에서 더욱 뚜렷이 나타났다.

     非法的で日道徳的な方法で死体解剖と法医学鑑定を行い、当然我々に死体を返還しなければならないのに、マレイシア法に従い、死亡者の家族側からDNA見本を提出される前には、死体を引き渡せないという出鱈目な口実をつけながら、未だに死体を引き渡さずにいる。
    비법적이고 비도덕적인 방법으로 시신부검과 법의학감정을 하였으면 응당 우리에게 시신을 돌려주어야 하겠으나 말레이시아법에 따라 사망자의 가족측에서 DNA견본을 제출하기 전에는 시신을 넘겨줄수 없다는 터무니없는 구실을 붙이면서 아직까지 시신을 넘겨주지 않고있다.

     これは、マレイシア側が、国際法と人倫道徳は眼中になく、死体移管問題を政治化し、何か不純な目的を達成しようとしていることを示している。
    이것은 말레이시아측이 국제법과 인륜도덕은 안중에도 없이 시신이관문제를 정치화하여 그 어떤 불순한 목적을 이루어보려 한다는것을 보여준다.

     次に、事件初期、殺人容疑者を逮捕したと騒々しく騒いだが、それ以後、そのことに関して全く言及させしていない点である。
    다음으로 사건초기 살인용의자를 체포하였다고 요란스럽게 떠들어댔지만 그 이후 그에 대해 전혀 언급조차 하지 않고있는것이다.

     特に、呆れる殺人容疑者達が陳実したという「掌に偽物の油のような液体を頭に塗ってやる」ために死亡者が毒殺されたというのに、手に塗った女性は生きており、塗られた人は死ぬなどという毒薬がどこにあるのだろうか。
    더욱 어이 없는것은 살인용의자들이 진술했다고 하는 《손바닥에 짜주는 기름같은 액체를 머리에 발라주었기》때문에 사망자가 독살당했다는것인데 손에 바른 녀성은 살고 그것을 발리운 사람은 죽는 그런 독약이 어디에 있는가 하는것이다.

     我々は、既に今回の事件の正確な解明のための共同捜査を提起し、我が法律家代表団を派遣する準備ができていることを明らかにしている。
    우리는 이미 이번 사건의 정확한 해명을 위한 공동수사를 제기하고 우리 법률가대표단을 파견할 준비가 되여있다는것을 밝힌바 있다.

    法律家代表団を直接現地に送り、殺人容疑者に会い、彼らの陳実も聞き、彼らが誰の指示を受けたのか確認し、逮捕された我が公民にも会い、事件現場と動画資料などを具体的に調査し、事件捜査を公正に結束しようというのである。
    법률가대표단을 직접 현지에 보내여 살인용의자들을 만나 그들의 진술도 들어보고 그들이 누구의 지시를 받았는지 확인하며 체포된 우리 공민도 만나보고 사건현장과 동영상자료 등을 구체적으로 조사하여 사건수사를 공정하게 결속하자는것이다.

     我々は、尊厳高い自主の強国、核強国の威厳を毀損しようといういかなる企ても絶対に容赦しないし、今回の事件の黒幕を最後まで明らかにする。
    우리는 존엄높은 자주의 강국,핵강국의 영상을 훼손시키려는 그 어떤 시도도 절대로 용납하지 않을것이며 이번 사건의 흑막을 마지막까지 깨깨 파헤쳐볼것이다.

    我々は、マレイシア側の今後の態度を見守る。
    우리는 말레이시아측의 앞으로의 태도를 지켜볼것이다. (끝)

    『朝鮮中央通信』、조선법률가위원회 대변인 말레이시아측의 비우호적인 태도를 단죄
    ***********************************************************

    「心臓ショック」を言っているが、それは直接的な死因であり、「心臓ショック」を引き起こした原因をマレイシア当局は究明しようとしている。特に、不審な女性が被害者に飛びかかった直後の死亡であればなおさらである。そんなことは、北朝鮮の「人民保衛部」でも、普通に行うはずである。

    北朝鮮は、自ら「我が公民が、マレイシアの地で死亡したので、それに対する最も大きな責任はマレイシア政府にある」と言っているのだから、「最も大きな責任」があるマレイシア政府が、事件の全容解明に努めていることに全面的に協力することが筋で、事件解明の鍵となる「死体の引き渡し」など今は要求すべきではない。マレイシア政府は、親族のDNAが確認できれば引き渡すと明言しているのだから、そんなに引き渡して欲しいのなら、「元帥様」と「副部長同志」の「お母様」問題を公にしたくないのであれば、公式の場に登場していない「共和国公民」の義理の弟(金正哲)のDNAでも提供すれば、父親が同じ親族であることは確認されるであろう。これも、金正男の息子、金ハンソルがDNAを提供する前にしなければ、間に合わない。

    「法律家委員会スポークスマン」は、「手に付けた女だけ死なない毒などあるのか」と言っているが、マレイシア警察が死因となった毒物を検出、特定できないと、北朝鮮の主張通り原因不明の「心臓ショック」死ということになってしまう。昨日の記事にも書いたが、北朝鮮は毒物が検出されないという自信があるように思えてならない。

    マレイシア警察の毒物検査に時間がかかっているのも、これと関連しているのではないだろうか。

    なお、「朝鮮中央通信」には、上の要約ではなく、全文も掲載されているので、そちらもこれから読んでみることにするが、ほとんどの場合、北朝鮮が言いたいことは要約に含まれているので、とりわけ重要な主張は書かれていないと思う。あれば追記する。

    <追記2>
    全文では、「南朝鮮」のみならず、米国もこの事件の背後にいるようなことが書かれており、マレイシア非難で上に書かれていない部分は以下。

    *********************
     現在まで、マレイシア警察が行った捜査状況を犯罪捜査学的見地と法律的見地から見れば、全てが矛盾だらけである。
    현재까지 말레이시아경찰이 진행한 수사정형을 범죄수사학적견지와 법률적견지에서 보면 모든것이 허점과 모순투성이들뿐이다.

     まず、初期、心臓ショックによる死亡であると結論づけたのを、何の端緒もなく無前提的に無前提的に「毒殺」と固執したことだ。
    우선 초기 심장쇼크에 의한 사망이라고 결론했던것을 아무런 단서도 없이 무작정 《독살》이라고 고집한것이다.

     心臓ショックと結論づけたのがマレイシア病院側であり、「毒殺」という世論を広げているのが南朝鮮メディアであるという点を考慮すると、どうしてマレイシア警察が自国の病院側の結論を信じることなく、確認もされていない他人の言葉に無前提的に従ったのかという点である。
    심장쇼크라고 결론한것이 말레이시아병원측이고 《독살》이라는 여론을 퍼뜨린것이 남조선언론이라는 점을 고려해볼때 어째서 말레이시아경찰이 자국병원측의 결론을 믿지 않고 확인도 되지 않은 남의 말부터 무작정 따랐는가 하는것이다.

     マレイシア警察側が、記者会見で死亡原因について確定できていないと言いながらも、毒殺検査結果を待っていると矛盾することを言ったのは、彼らが初めから死亡原因を「毒殺」に固着させていたことを彼ら自らが立証していることになる。
    말레이시아경찰측이 기자회견에서 사망원인에 대해 확정할수 없다고 하면서도 독성검사결과를 기다린다고 모순되는 소리를 한것은 그들이 처음부터 사망원인을 《독살》로 고착시켜놓고있었다는것을 그들스스로가 립증한것으로 된다.

    (中略) 

     最も重大なことは、マレイシア警察が今回の事件を「共和国公民の背後操縦」説によるものと間違った方向に誘導している点である。
    가장 엄중한것은 말레이시아경찰이 이번 사건을 《공화국공민들의 배후조종》설에 의한것으로 오도하고있는것이다.

     17日、マレイシア警察は、我が大使館に知らせることもなく、マレイシアで働いている我々公民の住宅に突然突入し、無前提的に彼を逮捕しながら、彼の家族まで殴打する行為を行った。
    17일 말레이시아경찰은 현지 우리 대사관에 알리지도 않고 말레이시아에서 일하고있는 우리 공민의 살림집에 불의에 들이닥쳐 무작정 그를 체포하면서 그의 가족들까지 구타하는 행위를 저질렀다.

     19日、マレイシア警察庁副総監が、捜査結果というものを発表しながら、事件当日である13日、北朝鮮人がマレイシアを出国し、周辺国(複数)に行ったので、全て犯罪嫌疑者達であると言ったが、、事件当日、マレイシアから出国した他国の人は嫌疑を受けず、なぜ我が公民だけ嫌疑対象になるのかという点である。
    19일 말레이시아경찰청 부총감이 수사결과라는것을 발표하면서 사건당일인 13일 북조선사람들이 말레이시아를 떠나 주변나라들에 갔기때문에 모두 범죄혐의자들이라고 하였는데 사건당일 말레이시아에서 출국한 다른 나라 사람들은 혐의를 받지 않고 왜 우리 공민들만 혐의대상으로 되는가 하는것이다.

     こうした矛盾点は、マレイシア警察が客観性と公正性なく、誰かの操縦により捜査方向を定め、意図的に事件嫌疑を我々になすりつけようとしていることを示している。
    이러한 모순점들은 말레이시아경찰이 객관성과 공정성이 없이 그 누구의 조종에 따라 수사방향을 정하면서 의도적으로 사건혐의를 우리에게 넘겨씌우려 한다는것을 보여준다.

     我が共和国は、法的保護を受けなければならない外交旅券所持者である我が公民が死亡したことについて、被害者の立場から異見が多かったが、マレイシア警察の公正で客観的な捜査を信じて耐えてきた。
    우리 공화국은 응당 법적보호를 받아야 할 외교려권소지자인 우리 공민이 사망한데 대하여 피해자의 립장에서 의견이 많았지만 말레이시아경찰의 공정하고 객관적인 수사를 믿고 인내성을 발휘하여 왔다.

    「朝鮮法律家委員会スポークスマン談話」
    조선법률가위원회 대변인담화
    *********************************

    北朝鮮大使館2等書記官や高麗航空職員の関与に対する反論はこの時点ではなかった。「談話」発表後に、マレイシア警察が発表したため、間に合わなかったのであろう。

    空港での北朝鮮籍の男4人については、私も少し考えた。自動チェックイン機の近くにあるカフェで「自動チェックイン機の方を監視していた」とのことであるが、私も空港の待ち時間にカフェにいるときは、周囲を眺めている。そういうことからすれば、偶然彼らの視線が金正男が立っている自動チェックイン機の方に向けられていたとしても、「監視」と決めつけることはできない。また、殺害直後の出国とされているが、出国するから空港に来ているのであって、私の目の前で何か事件があっても、私は自分の用事を優先して出国するであろう(警察などから特段の捜査協力要請があれば、出国を遅らせるにしても)。この点については、客観的に考えて、北朝鮮の主張にも一理あるような気がする。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「朝鮮中央TV」ワッチャー

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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