「王毅外相、核・ミサイル実験と合同軍事演習『同時停止』を提案」:韓米が合意すれば、成立するかも (2017年3月8日 「Global Times」)

    8日のGlobal Timesによると、中国の王毅外相が、北朝鮮が核・ミサイル活動を停止し、米韓が合同軍事演習を停止した上で、朝鮮半島の非核化に向けた協議(六者会談)を始めることを提案した。

    Global Times, China proposes "double suspension" to defuse Korean Peninsula crisis, http://www.globaltimes.cn/content/1036620.shtml

    王毅外相は、全人代に関する記者会見の「ついで」にこうした提案をしているが、外相の発言であるだけに、中国外交部定例記者会見における報道官の発言以上に重みがある。

    特に、北朝鮮副外相、ロシア副外相と朝鮮半島問題について協議した後、初の内実のある発言であるだけに、日韓外相と会談し、中国も訪問する米国務長官との会談でも、確実にこの提案はされるであろう(米国務長官の訪問国の順序については、未確認ながら)。

    中国としては、北朝鮮におけるミサイルの脅威がとりあえず取り除かれるということで、韓国に配備されたTHAADの撤去も求めることになろう。

    問題は、米韓が「定例的」として行っている軍事訓練を「停止」するかどうかであるが、その可能性は低いと思われる。米韓は、そもそも合同軍事演習は北朝鮮の通常兵器も含めた軍事的脅威に対応するためのもので、核・ミサイルに限ったものではないと言うであろう。しかし、現実としては、核・ミサイルを意識した軍事訓練になっている。

    一方、北朝鮮は、中国外相にここまで言わせておいて、そして中国の努力で米韓が「停止」を受け入れたにもかかわらず、核・ミサイル活動を続ければ、中国の顔を完全に潰すことになる。中国が、北朝鮮からの石炭輸入を「一時停止」して北朝鮮に圧力を加えているのも、こうした提案を北朝鮮に合意させる目論見があるのかも知れない。北朝鮮が合意すれば、中国は「一時停止」を解除し、輸入再開を再開し、北朝鮮の合意遵守状況次第では、石炭輸入規制が盛り込まれた安保理決議の軽減も提案してくる可能性がある。

    いずれにせよ、今回は米韓がどのように王毅提案に応じるのか、合同訓練の完全「停止」まで至らずも、規模縮小で北朝鮮が納得するのかなど、この中国外相の提案はが実効性を持つ措置に繋がるのか注目する必要がある。

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