「米朝が極秘協議へ 新局面…なぜ今?記者解説」:「金チョル論評」、「米韓のテロ陰謀」、「斬首作戦」、「韓国大統領選挙」、「米国人抑留」、「極秘協議」・・キッシンジャー (2017年5月7日 「テレビ朝日系」)

    7日、『テレビ朝日系』などの日本のメディアが、「北朝鮮外務省アメリカ担当の崔善姫(チェ・ソンヒ)局長が入ったことも分かりました。さらに7日、一行がヨーロッパに向けて出発し、アメリカの民間有識者らとの協議を行うことが分か」ったと報じた。

    『テレビ朝日系』、「米朝が極秘協議へ 新局面…なぜ今?記者解説」、https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170507-00000032-ann-int

    5月になり、どうやら北朝鮮を巡る動きが新しい局面に入ったようだ。かなり無理があるシナリオではあるが、流れを描いてみる。

    北朝鮮はお祭り月の花火(6回目の核実験)は、米中の圧力で思いとどまり、ミサイル発射も「自制的」に自爆させた。

    その後、中国を名指しで非難する「金チョル論評」を対外向けの「朝鮮中央通信」のみならず、『労働新聞』、さらには新聞記事紹介という形で「朝鮮中央TV」でもかなり詳しく朝鮮人民に向けても報じた。その後、何か反中キャンペーンのようなものが展開されるのかと思ったが、今日に至るまでその様子はない。過去記事に書いたように、平壌でガソリン価格が急上昇するなどの事態が発生しているようだが、それが中国からの石油供給減少に伴うものかどうかは分からない。中国は政府系メディアなどを通じて「6回目の核実験をすれば」としつつ、石油供給削減を表明していた。それとの関係では、偶然捕捉できただけなのかも知れないが、北朝鮮タンカー3隻がウラジオストック沖に停泊しているのが確認できた(一方、石油コンビナートを擁する南京に向かう北朝鮮タンカーも順調に航行を続けている)。

    次に、米韓の諜報機関が「最高首脳部に対するテロを企てた」という北朝鮮国家保衛部の「声明」が出された。「斬首作戦」が言われて久しいが、このタイミングで出してきたのは、金正男殺害事件やそれに伴う米国議会での「北朝鮮テロ支援国家」再指定の動きと関連があるにせよ、やはり実際に何かの企てが進行しており、国家保衛部がそれを摘発したのであろう。米国青年がスローガン・ボードの窃盗未遂で重罪になる国なので、聖書の置き忘れから淫乱動画が入ったUSBメモリのプレゼントまで、重罪になる理由は何でもありだが、今回は少し違うような気がしている。それは、韓国大統領選があり、しかも与党候補が苦戦している状況と関係がある。韓国与党候補は、強い反北を選挙キャンペーンで打ち出しているが、選挙で勝つために、北で何かをしでかしたかったのではないだろうか。もちろん、そのためには風船でビラを飛ばしている脱北者団体では役に立たないので、国情院というプロ集団を使い、さらにCIAも関与させたという可能性がある。CIA長官が韓国を極秘訪問したのが明らかになったのも、それとは無関係ではなかろう。「朝鮮中央TV」では、その後、連日、「テロ非難」キャンペーンを展開し、朝鮮人民にインタビューする形でテロ非難を放送している。現実的には、カールビンソンの方が北朝鮮には危機だったのだろうが、その時は、ここまで熱くならなかった(4月のお祭りの最中で、その必要がなかったこともあろう)。

    そして、「米国公民抑留」1件目が報じられ、昨夜には6日に抑留されたという2件目の「米国公民抑留」報道があった。現時点では、彼らと「テロ」の関連については言っていないが、タイミング的には充分にその関連性が予測できる。

    そして、冒頭に書いたように、米朝がヨーロッパ某国(もしかすると、ローマ法王が提案した通り、ノルウェーとなるのかも)で「極秘協議」をするという。現時点では、米国側は「アメリカの政府担当者ではなく、民間の有識者」であるというが、「その元政府高官の有識者が出席する見通し」と上記日本メディアは報じている。

    さて、「元政府高官の有識者」は誰なのだろうか。普通にあり得るのは、ガルーチのような「元北朝鮮問題担当大使」クラスである。しかし、中国外相王毅が国連安保理に出席するためにニューヨークを訪問した際、キッシンジャーが彼を訪ねている。このことについては、中国外交部のHPにも出ており、「朝鮮半島情勢も含む諸問題について深い意見交換をした」と書かれている。キッシンジャーが訪米中の中国高官と会見するのは、彼の経歴からすれば不思議な話ではないが、「朝鮮半島情勢も含む」と敢えて中国外交部が書いていることからすれば、彼が出席した安保理の議題がそれであったにせよ、何かを「深く」話し合ったはずである。一部では、キッシンジャーはトランプの外交指南役とも言われているので、なおさら彼と王毅会談は意味がある。高齢の彼が直接出てくる可能性は低いが、バイタリティーは十分にあると思う。

    以上、スペキュレーションだらけのことを書いたが、ともかく対話が行われるのは、戦争が勃発するよりもよいことであるのは間違いない。

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    「首領様」=金日成主席
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    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
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