「世界禁煙デーに際して行事開催」:「タバコ統制法」修正・補充も (2017年5月31日 「朝鮮中央通信」)

    31日に「朝鮮中央通信」が、「世界禁煙デーに際して行事が開催」されたと報じた。「行事」自体は、北朝鮮に駐在するWHO関係者などを招いた学術討論会であるが、その中で北朝鮮の報告者が「修正・補充された朝鮮民主主義人民共和国タバコ統制法について解説」したと伝えている。

    「タバコ統制法」は、その第1条で「葉タバコの生産と買取、巻きたばこの生産と供給、タバコの輸出入、喫煙で制度と秩序を確立し、この部分に対する指導統制を強化することに貢献する」とされている。

    今回の「修正・補充」が「タバコ統制法」のどの条項に適用されたのかは明らかにされていないが、「世界禁煙デー」との関係からすれば、下記の「第5章 喫煙」に含まれる条項だと思う。

    *************
    朝鮮民主主義人民共和国 タバコ統制法
    2005年7月20日 最高人民会議常任委員会決定第1200号として採択
    조선민주주의인민공화국 담배통제법
    주체94(2005)년 7월 20일 최고인민회의 상임위원회 정령 제1200호로 채택

    第5章 喫煙
    제5장 흡 연

    第32条(タバコの販売)
    タバコは、定められた商店と市場でだけ販売できる。
    未成人にはタバコを販売できない。
    제32조(담배의 판매)
    담배는 정해진 상점과 시장에서만 판매할수 있다.
    미성인에게는 담배를 판매할수 없다.

    第33条(タバコを吸えない対象)
    学生は、タバコを吸えない。
    教育機関は、学生に対するタバコの害毒性に関する教育教養事業を強化しなければならない。

    제33조(담배를 피울수 없는 대상)
    학생은 담배를 피울수 없다.
    교육기관은 학생들속에 담배의 해독성에 대한 교육교양사업을 강화하여야 한다.

    第34条(タバコを吸う場所の管理)
    公民は、タバコを定められた場所で吸わなければならない。
    機関、企業所、団体は、タバコを吸う場所を定め、衛生文化的に管理しなければならない。
    제34조(담배를 피우는 장소의 관리)
    공민은 담배를 정해진 장소에서 피워야 한다.
    기관, 기업소, 단체는 담배피우는 장소를 정하고 위생문화적으로 관리하여야 한다.

    第35条(タバコを吸えない場所)
    タバコを吸えない場所は次のとおりである。
    1.革命戦績地、革命史跡地
    2.劇場、映画館、文化会館、会議室、駅待合室のような公衆集合場所
    3.託児所、幼稚園、学校、病院、診療所、事務室、商店
    4.旅客機、旅客列車、旅客船、地下電動車、バスのような旅客運輸手段
    5.歩道と停留所
    6.火災事故が発生する可能性がある場所

    제35조(담배를 피울수 없는 장소)
    담배를 피울수 없는 장소는 다음과 같다.
    1. 혁명전적지, 혁명사적지
    2. 극장, 영화관, 문화회관, 회의실, 역대기실 같은 공중집합장소
    3. 탁아소, 유치원, 학교, 병원, 진료소, 사무실, 상점
    4. 려객기, 려객렬차, 려객선, 지하전동차, 버스 같은 려객운수수단
    5. 걸음길과 정류소
    6. 화재사고가 일어날 수 있는 장소

    第36条(タバコの害毒性宣伝)
    保健機関と出版報道機関、当該機関は、様々な形式と方法でタバコの害毒性を広く紹介宣伝しなければならない。
    제36조(담배의 해독성선전)
    보건기관과 출판보도기관, 해당 기관은 여러 가지 형식과 방법으로 담배의 해독성을 널리 소개선전하여야 한다.

    第6章 タバコの生産、供給、輸出入、喫煙に関する指導統制
    제6장 담배의 생산, 공급, 수출입, 흡연에 대한 지도통제

    第41条(罰金適用)
    제41조(벌금적용)
    タバコを吸う場所を衛生文化的に作らなかったり、タバコを吸えない場所で吸った場合、罰金を課す。
    담배피우는 장소를 위생문화적으로 꾸리지 않았거나 담배를 피우지 못하게 된 장소에서 피우는 경우에는 벌금을 물린다.
    *******************

    「元帥様」は法律に拘束されないという条文が北朝鮮の法律のどこかに書かれているのかもしれないが、そうでなければ、「元帥様」は、第35条にことごとく違反しており、第41条で定めるところにより、罰金を何回も課されなければならない。

    違反の一例。「平壌初等学院」(2017年2月2日報道)の学生食堂で喫煙しており、第35条第3項に違反。
    2017-02-02-01-06.jpg
    Source: 『労働新聞』、「新たに建築された平壌初等学院を現地指導」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-02-02-0001_photo

    過去の違反は忘れるとし、「ニコチン絆創膏」の効果で今後は違反がなくなると良いのだが。

    過去記事でも紹介したことがあるが、31日、「朝鮮中央TV」で、「生命を脅かす『特等嗜好品』」という禁煙キャンペーン番組を再放送していた。第36条を反映している。

    日本語字幕付き。

    Source: KCTV, 2016/5/23

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「朝鮮中央TV」ワッチャー

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    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「副部長同志」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」

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